仏教では、欲や怒り、嫉妬、

不安などの心の動きを煩悩と呼びます。


多くの人は、

煩悩は悪いものだから消すべきだと思い込んでいます。

 

でも、実際には煩悩を完全に消すことはできません


なぜなら、煩悩も宇宙エネルギーだからです。

 

煩悩は「使い方」で味方になる

煩悩は諸刃の剣。


悪い方向に使えば、自分も周囲も傷つけますが、
良い方向に使えば、強い推進力となります。

  • → 自分や誰かを助けたい、より良くしたいという原動力
  • 怒り → 不正や不条理を正す力
  • 嫉妬 → 自分もその人と同じになれると気づいて行動する力
  • 不安 → 準備や工夫を生む行動力

宇宙を拡大させるエネルギー

煩悩は、方向さえ間違えなければ、

宇宙全体を拡大させるエネルギーになります。


例えば、病気のとき「健康になりたい」と強く願うのも立派な欲です。
その欲が、自然治癒力や行動のエネルギーを呼び覚まします。

 

肉体を持っているからこそ煩悩が強くなります。

 

つまり、私たち人間には、煩悩を発揮することで

宇宙全体を拡大させる使命があるとも言えます。

 

「空」と「宇宙力」を組み合わせる

欲の力に加えて大事なのが、「空」を信じる心(信心)です。


宇宙には遍満するエネルギーがあり、

すべてがつながっています。


このつながりを信じ、そのエネルギーを受け取るとき、
煩悩は拡大の推進力に変わります。

 

「空」の概念が欠けていると、

目に見える世界だけ意識するようになるため

煩悩は「苦」を生みやすくなってしまいます。

 

ですので、全ては「空」であると

認識することがとても大事です。

 

煩悩を無理に消す必要はありません。


あなたが本来持っている煩悩は、正しく使えば
自分も宇宙も、より豊かに広がっていきます。

 

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