ドッジボール
ベン・スティラー製作、出演
スポーツクラブを経営してはいるものの、会員は負け犬系のおっさんや高校生だけ。
遂には数日以内に50万ドル用意しないと、巨大ジムに買収されてしまうらしい。
その50万ドルのあてがまったくないピーターと仲間たちは、ラスベガスで行われるドッジボール大会の賞金を狙うことにするが。
おかしい。
新しいジョークが思いついたらそれをそのまま採用したような、そんな悪ノリに徹したようなそんなノリ。
はじめにジョークありきなのです。
なので、最初はゆるーーい脱力系ギャグVSスティラー演ずるへんたい系バカの兼ね合いがおかしい程度だったのだが、話が進むにつれ出て来る新キャラときたら、かなりいっちゃってるピーターと仲間たちなんて、ごく普通のひとに見えてくるから恐ろしい。
クライマックスに向けてスティラーもますますヘンタイ馬鹿になっていくし、もう誰にも止められない。
普通のおっちゃんたちにちゃんと見せ場があったりして、なんだかカッコ良く見えてくるのは、周りがあんまりにあんまりなので、相対的に普通がカッコ良く見えるってゆーか、カッコ良さのデフレスパイラルって言うか、カッコ良さの偏差値が恐ろしく低いと言うか。
何しろドッジボールですからね、何しろ。
タイトル見ただけで十分におかしさが想像出来る一本で、そういう意味では期待通り。
寧ろ期待を超えるかも。
無駄に豪華っぽいゲストが無駄に出てきて、古典的展開を古典的に、ベタにパロディにした上にそれをキーポイントにしてしまういい加減さ具合。
これ作ってる時、監督スタッフ出演者関係者一同、絶対酔っ払っていたと思う。
それがあんまり楽しそうだったので、通りがかりの豪華ゲストが飛び入り参加してったっぽいような、そんなお手軽さがかえって楽しい。
とってつけたように出て来るガンから復帰したツール・ド・フランスのチャンピオンのあまりに不自然な登場ぶりは、折角良いこと言ってんのに一種のギャグに。
本当に徹頭徹尾バカに徹した、正しいバカ映画なので、あれこれ書いてもこのバカさ加減は伝わらないのですが、気楽に見れて気楽に笑え、あー楽しかった、とそれなりに満足して見られる一本です。
つーかそれ以外を期待してはいけない。
一本まるまる長めのコントなのだから。
深く考えてはいけない、軽いコントな映画ではあるけど、見終わった後それなりに爽快。
主人公ピーターがヘンタイ馬鹿(もはや褒め言葉ですよ)に勝って終わり、それでスッキリする映画なのですが、実は本当の主人公はヘンタイ馬鹿だったのではとも思う。
その割にヘンタイ馬鹿の名前を覚えていなかったりするのですが、なんだか、まあいいか、という気分。
勉強に、仕事に疲れたときに見て欲しい一本です。
