キングアーサー | 俺様シネマ

キングアーサー

クライブ・オーエン
キーラ・ナイトレイ
ヨアン・グリフィスほか。
伝説のアーサーが王になるまでを描いた歴史アクション。
舞台はローマ帝国支配化のブリテン島。サルマートの騎士と呼ばれる、植民地下の地元の先住民族で、乗馬に秀でたひとたちを率いる者、それがアーサー。
それは、15年の兵役期間が義務で、それを終えれば騎士を辞して故郷に帰ることが出来る、まさにその日、セーフゾーンであるハドリアヌスの城壁の外に、ローマの有力な貴族を救出という危険な任務が課せられる。
城壁の外は、サクソン人の侵略を受け、ローマ軍の撤退が決定、アーサーはブリテン島を守れるのか。

やー迫力迫力。
霧に煙る稜線なんかも大層美しい。
誰がなんと言おうと、私は疾走する騎兵は問答無用にカッコイイと感じる人間なので、なかなか楽しく見られました。
脚本がかなり弱いのですが、まあ、製作ブラッカイマーだからね…(禁句)

グウィネヴィア役のキーラが、どういうワケかイチバン男前であります。
迫り来るサクソン人の部隊に、たった8人で立ち向かう、オマエらは昔のジャンプの漫画か、というような展開。
その中、可愛い顔してバッタバッタと敵をなぎ倒し、歴戦の騎士に下がっていろというニュアンスのことを言われても一言、
私が守ってあげるわ
誰がヒロインだ!!
カッコイイのだが、それはしかしグウィネヴィアなのだろうか。別にいいけど。

一方で、オーエンのアーサーは、こう、なんか不器用な誠実さとか、リーダーとしての責任感とか、そういうのを感じられて、まあ、いいかな、と思いました。ちょっと地味ですけども。
その、右腕で親友という立場のはずの、グリフィスのランスロットは…弟みたいですよね、どっちかって言うと。
それならばそれに徹するわけにはいかなかったのかな、とかエラそうにも思う。
ランスロットは間違いなくアーサーに依存いている部分があるのだけど、アーサーにとってランスロットの存在が、そんなに特別重要に見えなかったんですよね…
他の騎士と同等くらい?
イロイロあって、「俺を一番分かっているお前が止めるのか?」という一言だけで引き下がり、アーサーを止めることが出来ないランスロット。「お前のこと分かってるから止めるんだろーが!」くらい言って欲しかった。
ちょっと困らせるくらいが丁度いいと思う。

この作品は、義務で騎士やってた男たちが、自分の意志でアーサーの騎士になるまでを描いた作品でもあるのだが、矢張り、そういう決意や意思を、是非その騎士たちの口から言わせてもらいたかった。
アーサーに彼らの気持ちを代弁させるよりも、誰よりもアーサーに言い聞かせるように、そう言わせて欲しかった。
アーサーは、自分の部下を死なせることを何より恐れているひとだと思うので、俺は好きでお前の傍にいるんだよ、みたいな。
言うなれば、男の友情を描いているワケで、そこを、戦闘シーンより大事に描いてくれたらDVD買ったかもしれない。
しかし、私の頭が古いんだろうなあ、と思いつつ、アーサーものは悲劇であるべきだよなあ…とも思うのだった。