ロスト・イン・トランスレーション | 俺様シネマ

ロスト・イン・トランスレーション


ボブ・マーレー
スカーレット・ヤハンソン
ソフィア・コッポラ監督・脚本
アカデミー賞脚本賞受賞作。
CM撮影のために来日した、忘れられつつある中年映画俳優と、夫の仕事に同行した若い女性が、「異世界」東京で出会う。
それぞれ孤独感でいっぱいだった二人は、二人で過ごすことに安らぎを感じるようになっていくが…

外国人から見た日本というのが、ある意味最も実感を持って描かれた作品ではないかと思う。
そして思ったのは、外国人にとって、東京でひとりぼっちというのは、ひとりぼっちでディズニーランドにほうりこまれるようなものなのだなあ、と思った。うーん、それは心細い…。
日本人には当たり前のことが、当たり前じゃなかったり。
しかし、「マシュー」とか結構楽しく見てたんですが、海の外の目から見ると、なんだか珍妙過ぎて奇妙に恥ずかしいですね。
まあ、いわゆるバラエティー番組に外タレ出てるの見ると、常に申し訳ない気持ちになるものですが。すみません、馬鹿で、とか、自分の馬鹿を棚に上げて、そう思わずにはいられないのです。
まあ、それはそれでいいんですがしかし、あの選挙カーはいけない。あれは外国からお客様には見てもらいたくなかった。あれはお笑い芸人なんです、マシューの友達です、と嘘をつくか、政治もせずに車であんなことをしてますが、彼らは政治家で、あれが彼らの仕事なんです、と事実を伝えた上で、私がいかにそれを恥じているか説明し、海外のお客様に弁解したいと思うほど恥ずかしい。
ひどいよ、ソフィア、あんなの世界配信するなんて!日本人馬鹿みたいじゃん!

ソフィア・コッポラが描く東京は、私が知ってる東京と少しは違う。(タランティーノの東京は最早東京じゃなかった)
この作品は、どっちかって言うと、写真集みたいだと思った。登場人物の目線…つまりはソフィア・コッポラの目線で撮られたと思しきシーンがいっぱいでした。
流石はフォトグラファーだけあって、印象的に東京を切り取っていたと思う。
私は写真のことも全然詳しくないのだけど、「おっ」と、時々思うことがありました。
ホテルの窓越しに東京の街を見下ろしてるヨハンソンの背中なんて、なんだかとっても寂しそうで、巧いなあなんて、エラそうに思った。

映像は大変美しく、静かで繊細な音楽もあいまって、流石は女性監督の感性だ、とか思ったのですが、それだけに途中少々眠たかったです、てか、何度か意識を失いました。(すみません)
元気いっぱいで、睡眠がばっちり足りている時に見るべき作品ですね。
ラブストーリーと言うより、寧ろ体験談込みの旅行ガイドなのでは。これを見て東京…乃至日本に来たくなるかどうかは別にして。
それから、これは外国人から見た日本であると同時に、日本人が日本を改めて見つめるきっかけにもなると思いました。
見たくない部分もあるところなんて猶更(^_^;)
だけど、私は矢張り日本人なので、日本に海外からやってくる人には、是非楽しんで、もう一度来たいと思ってもらえたら嬉しい。
私は日本人だから分からないけれど、この作品を見た海外の人は日本に来たいと思ってくれるだろうか。
私が言うことではないけれど、そうだったら嬉しいな。