マッハ!!!!!!!!
タイ式アクション
村の大切な仏像の頭が切り取られ、盗まれると言う、村始まっての大事件!
ムエタイの達人ティンは、それを取り返すために大都会バンコクに向かう!
ノーワイヤー、ノースタント、ノーCG、ノー早回し!
ムエタイの華麗なる技の数々を目にも見よ!!…という快(怪)作。
色々な意味で男らしい、痛快アクションでございます。
何がなんでもアクション。ちょっとくらいワイヤーで吊っても、私、全然怒ったりしないのに、愚直なまでに人体の脅威に挑む、実に男らしい作品でございます。
人間ってスゴイですよね。
あんなコトまで出来るんだ!と、素直に感心してしまいます。
人間の頭の上をヒョコヒョコ歩き、車の上を飛び越えたかと思ったら、今度は車の下をくぐり抜ける。
身軽でパワフル。テーブルで殴られても全然平気。サーカス系北斗の拳ってわけさ!
何も考えずに脅威のアクションを楽しめば良いこの作品、何も考えずに楽しませてくれるところが、これまた心憎いですね。
だもんだから、最初から、「ああ、早く仏像盗まれないかなあ」とか、大変罰当たりなことを考えながら見てしまう冒頭。
本当にワイヤーで吊ってないのかな、と、思わずワイヤーを探してしまう意地の悪い私と、ノリに乗って宙を飛び交うティン。
あまりに分かりやすく悪い悪役。
ティン役の人がムエタイのスペシャリストであると知っているけれど、だんだんパワーアップする敵どものプロファイルも気になってくる終盤。
ここまで来ると、一番の見所を色々な角度から、スローモーションを取り混ぜて、何度も何度も見せてくれるから、ちょっとよそ見をしていても大丈夫。
ああ、楽しい。
映画を撮る側が、一体何を見せたいのか、それが分かりやすい作品というのは、とても楽しいと思う。
脅威のローテク、脅威のハイポテンシャル。
何がなんでも人力で。
タイ人以外に誰が出来る?出来はしまい!
ナマの、本物のアクションは、やはりワイヤーで吊ったものよりスピーディーでパワフルだ。
ほとんどそれだけを前面に、それだけで押し切ってしまう、脅威のタイ式アクション。
NG集というか、撮影風景取り混ぜたエンドロールが、人体の限界への挑戦が、いかに一大事業だったのかと多弁に語る。
額を切ったり足を捻ったり、ひっくり返る三輪タクシーを支え、足に引火した主演俳優の消火…
正しい体の張り方だと思ったよ。
アンタら男だよ!と、最大の敬意を持って、この、男たちを称えたい。
