トロイ

ブラッド・ピット
エリック・バナ
オーランド・ブルーム
ピーター・オトゥール
ショーン・ビーン
ダイアン・クルーガーほか。
ホメロスの叙事詩「イリアス」を下敷きにした、古代戦争英雄譚。
スパルタの王妃ヘレンをトロイの王子パリスが略奪。スパルタ王とその兄でミュケナイの王アガメムノンは、それに乗じてトロイ併呑を目指しギリシア全軍を投入。
その中に、女神の息子と言われる屈強な戦士アキレスがおりました…
ギリシア軍最強のアキレスだけど、総司令官アガメムノンと仲が悪く、折に触れ衝突。
一方、トロイは堅固な城壁と、トロイの英雄にして王子へクトルが迎え撃つ。
この戦いの結末は?
レンタルで見た私が言うのもなんですがこの作品は大画面で!
全編の大半を戦闘シーンが占めるこの作品、テレビの小さい画面では、「人がゴミのようだ」という感じなのです。
ああ、見に行っておけば良かった…
しかし、トロイ側の人たちの方に愛情を持って書かれている(ヘクトルは、イエス・キリスト、アレキサンダー、カエサル・シーザーなどと並んで、西洋史9英雄の一人だそうなので、それも当然の描き方か)せいか、見終わった後暗澹たる気持ちになりますな…
もうヘクトルなどは王子なのに中間管理職の悲哀が溢れに溢れ、見ていてとっても気の毒だ。
ナイスバディ(関係ないかも)で強いけど、根は優しいお兄さんなので、戦場にいるの見ると可哀想になる(余計なお世話だ)バナって元々、悲しげ顔だから…
つーか、あの大胸筋、ブラ要るって、どうでもいいけど。
また、オーランド・ブルーム演じる甘ったれ王子パリスが、多分きっとハマリ役。
本当にしょーもない王子で、場合によっては海に投げ捨てたい気分になるのだが、それはオーランド持ち前の愛嬌でカバー。
なかなか出来る芸当じゃないと思う。言ってみれば天然ですから。
ですが、ファンの方からするとどうなんだろう…
んでもって、この二人のパパが良いですな。本当に二人を育ててきた父親のような雰囲気と、一国の王としての威厳がちゃんと感じられた。
<ネタバレ>ヘクトルの死体を引取りに、単身アキレスの元に乗り込むとことか泣きそうに。</ネタバレ>
長男は跡取りだから、丁寧に、時に厳しく時に優しく育てたのだろうが、君、パリスの時は教育に手を抜いてはいまいか?原典では一回捨ててるしな、パリス…
何故トロイ王が代々手にしてきた王の剣をパリスに渡すかな…と思ったが、ああ、オチのためですね…
一方ギリシア連合軍。
ショーン・ビーン演じるオデッセウスの飄々とした策士?ぶりが素敵でした。
この人も中間管理職の悲哀をかもし出しているべきなのですが、どういうワケかそれがない。
アガメムノンとアキレスと仲立ちせなアカンのに!
アガメムノンは最後まで憎たらしく、アキレスはクライマックスまでわがまま小僧(って年齢でもないか)の間に挟まってるのに!
なんだかんだ言って、なんとか話をまとめちゃえる自信?
ブラピ演じるアキレスですが。
バナと並ぶとまんまギリシア彫刻ですな。ああも巧く筋肉って付くものなのか。あの体だったら、鏡の前の自分にうっとりなのも頷ける(そんな事実はない)
アクション満載でカッコイイのは確かだ。
しかし、この周辺、トロイ王家周辺に比べて手を抜いていまいか。
このひねくれ坊アキレスが心を許したパトロクロスや、トロイ王家出身の巫女さん(名前忘れちゃった)とか、キャラが弱くないか。あそこまでアキレスを駆り立てる理由があるキャラだろうか。
特にパトロクロスはもうちょっと貫禄があってもいいと思う。アキレスにとっての重要性をもっと書いてくれたら泣いたかもしれない(泣くな)
それとあわせて、トロイの城壁の堅固さが描かれていない辺りがちょっと不満…
面白く見たのですが、なんとなく、この作品からにじみ出るテーマは「正直者はバカを見る」だったり。
だって、あのやさぐれヤンキー系のアキレスも<ネタバレ>更正した途端に死んだしな…</ネタバレ>