グッバイレーニン! | 俺様シネマ

グッバイレーニン!




ドイツ映画。
バリバリの共産主義のお母さんが心臓発作で眠っている間に、ベルリンの壁崩壊!
再び発作を起こすと、命が危ないと医者に言われたアレックスは、ベルリンの壁の崩壊を隠しておくことに決めました。
アレックスと家族の涙ぐましい奮闘を描くほのぼのホームコメディ。

私にとってドイツの映画はハズレがないです。
沢山見たわけではないのですが、どれを見てもグッと来る。これもそうです。
もう、とにかくかわいい~~~~~!

東西ドイツが合体して、急速に西化していく周囲の様子を隠す、そういう、言ってみれば不毛な努力なのですが、そのひとつひとつが可愛いのです。
例えば、東ドイツ時代の食品探し(結局発見できないので、空ビン、パッケージに西ドイツ商品を詰め替え)
偽ニュース番組(この偽ニュース撮影に協力してくれる、映画監督志願のアレックスの友達もすごく可愛い)
もうどれもこれも可愛い。
こういう嘘はいいと思う。

そんな、アレックスの様子を、優しく見守るお母さんも良い。
アレックス一味(笑)の決して巧くない、でも可愛い嘘がバレそうになるとハラハラして、お母さんがちょっと部屋の外に出そうになったりしようものなら、「うおーーーい!待て待て!!」と、全力で止めたい気持ちになる。

急激な変化の中で、彼女だけは変わらないことに安心感を覚える、そんな、ごくごく普通の東ドイツの人々を、さらっと描いている作品でもあると思う。
アレックスは、お母さんに死んでもらいたくないと思うと同時に、変わって欲しくないって思ったのだろうな、と思うのです。
<ネタバレ反転>それを、多分全部分かっていて、あえて騙されたふりをしてるお母さんの優しい笑顔に泣かされる。偽のニュース映像ではなく、アレックスを見つめる目が優しいのですよ。<ネタバレ終了>

派手さはないけれど、良い映画です。
笑って見るはずだったのですが(そして一応笑いもしたのですが)まさか泣かされると思いませんでした。
可愛くって大好きだ!