$WebディレクターJayの【Everyday is like Sunday】


洗濯洗剤のCMを見て、

「洗濯物はどこまで白くなるんだ!」


と思ったことがある人は少なくないはずだ。


”驚きの白さ”だの”かつてない肌触り”だの、
従来品とはまったく異なる製品かのようなキャッチコピー。


①そう言われてみると、今使ってる洗剤は落ちが悪い気がする。
②古いのを使ってる自分は遅れてる気がする。
③すぐにでも新しいほうを使いたい。



消費者にこう思わせることができたら、
電通をはじめとする広告代理店のプロモーション戦略の勝利だ。
購買の促進やブランドスイッチの動機付けが彼らの役割なのだから。

売る側からすれば「長く大事に使う」消費者が増えちゃったら困る。
従来品の品質も良いけれど、新しいのはもっといいですよ、
あまり深くツッコまずお気軽にお買い上げくださ~いってとこだ。
だから広告代理店と結託して【メガ消費サイクル】を維持し続ける。


電通の広告戦略を分析する
70年代の初めに某大手広告代理店(電通と言われている)によって謳われた、以下の「広告戦略十訓」(註1)が我々を戦慄させるのは、まるでアイゼンハワーの景気対策のように、それが今も変わらずに生きているからだ。

1.もっと使わせろ 2.捨てさせろ 3.無駄使いさせろ 4.季節を忘れさせろ(註2) 5.贈り物をさせろ(註3) 6.組み合わせで買わせろ 7.きっかけを投じろ 8.流行遅れにさせろ 9.気安く買わせろ 10.混乱をつくり出せ
http://tsurumitext.seesaa.net/article/130055536.html


僕的にメーカーや広告代理店が躍起になっているのは
【8.流行遅れにさせろ】のような気がする。

いちばん判りやすい例がクルマだ。

新車購入して1年も経たないうちにモデルチェンジした
なんてことが国産車の場合は当たり前のようにある。
ちょっとのマイナーチェンジで新しい型番を付けて売り出したり。

「せっかくだから○年ぐらいは乗りたいなあ」
という言葉を複数の新車購入者から聞いたことがある。
流行り廃りを意識していなければ出てこない言葉だ。

際限ないモデルチェンジと過剰なPRを繰り返し、
『型落ちしたクルマに乗り続けるのは恥ずかしい』
という強迫観念を多くの消費者に植え付けた
メーカーと広告代理店の永きに渡る執念は見事と言う他ない。

結果として、ずっと愛着を持って乗れるようなクルマは
国産車にはほとんど皆無と言っていい状態になってしまった。
性能はほぼ同じで見た目と名前が違うだけのクルマたち。
(実はA車のエンジンはB車のエンジンとまったく同じ、みたいな)


ただ救いがあるとすれば、
若者たちのクルマ離れ報道にも見られたように
大量消費社会の呪縛から人々が解き放たれつつあること。

昨今の温室ガス削減等の環境問題も相まって、
消費者の間にある程度の倫理観が備わってきた感じはある。


どんどん買うことが何よりの景気対策って、ホント?


そんな疑問を少しだけ頭の片隅に置いておけば、
広告戦略に洗脳されて無駄遣いすることもなくなるだろう。