政権交代でも思考停止の日本メディア
「あんなものはジャーナリズムじゃない。日本の記者はただ騒いでいるだけ」
今週のコラムニスト:レジス・アルノー
http://newsweekjapan.jp/column/tokyoeye/2009/09/post-63.php

よくぞ言ってくれましたと褒め称えたいところだが、
やはりここまでマスゴミを増長させたのは
平和ボケして脳味噌が胡桃並みになった一般大衆である。

メディアはセンセーショナルな部分にだけ脚光を浴びせ、
大衆はそれに釣られて枝葉末節から目を逸らす。
目を凝らさないと見えない所に鍵が隠されてるとも知らず。

求められているのはエンタテインメントであって、
歴史の一隅を照らす真実の光では決して無いのだ。


『わたしは貧相な真実よりも華美な虚飾を好む』

そんなフィッツジェラルドの小説の一節を思い出した。


ここまで非生産的なメディアも珍しい。やる気のなさは、まるで冬眠中のクマ。けれどもひとたび──めったにないことだが──獲物が現れるや、一撃で残酷に息の根を止める。
 
酒井法子被告をたたきのめしたのもそうだ。テレビ局はヘリコプターまで動員し、謝罪会見に向かう酒井の車を追った。ヘリを飛ばすのに1分いくらかかると思っているのか。二酸化炭素をどれほど排出するか。それだけの価値がある情報なのか。人をリンチするのが報道なのか。
公開処刑と化した酒井法子被告の謝罪報道は、
ある局では視聴率がなんと40%を超えたという。

見てた奴は恥を知れ。
その野次馬根性が報道をゴシップ一色に変えるのだ。
新型インフルエンザは最も憂慮すべき問題の1つだと朝日新聞は書いたが、それはちがう。多くの報道機関と同じで、朝日も危険性と感染力を混同している。新型インフルエンザはたしかに感染力がとても強い。だが致死率は通常のインフルエンザとそれほど変わらず、重病ではない。
まったく感染を防げないマスクが飛ぶように売れ、
薬局では軒並み売り切れる店が続出した。

マスクしてた奴、恥を知れ。
その無知が無用な危機感を煽り、パニックを引き起こすのだ。


大衆がゴミクズのような番組を見て真に受けるから
ゴミクズのようなメディアがいつまでも歪曲・捏造を繰り返す。

現在のメディアの在り様はそのまま大衆の知的水準を表している。
面白ければ嘘でも何でも喜ぶ、いわば"モンスター視聴者"。
国を汚染しているという意味ではのりピーよりずっとタチが悪い。

もっともっと景気が底を打って生活水準がダダ下がりすれば、
無知な大衆も少しは真剣にニュースを見るようになるだろう。
勿論そうなってからでは手遅れであるのは言うまでもないが。


鶏が先か卵が先かという話になるが、

闇雲にマスゴミを糾弾するばかりじゃなく
大多数の情報弱者を啓蒙することも同時に必要だ


「子供がいるのに覚醒剤って、信じられな~い」
とか言ってるおバカさんが近くにいたら注意してあげよう。