このところの芸能人の覚醒剤報道に
心底から辟易してるのは僕だけではあるまい。
法的にも社会通念的にも麻薬は悪である。
お上が禁じている以上、服用はもちろん所持もNGだ。
それを承知の上で、誤解を怖れずに言おう。
麻薬・覚醒剤がもたらすのはマイナスばかりではない。
厚生労働省・警察庁に所管を置く
「麻薬・覚醒剤乱用防止センター」なる組織がある。
http://www.dapc.or.jp/info/index.htm
「ダメ。ゼッタイ。」
というスローガンは誰でも目にしたことがあるだろう。
麻薬は絶対ダメなんだと識閾下に刷り込むことが目的だ。
しかしちょっと待てよ。
なぜ「撲滅」ではなく「乱用防止」なんだ?
それって要するに「適量なら有用」ってことだろう。
揚げ足を取ってるわけでもなんでもない。
事実、
宇宙飛行士の向井さんや毛利さんだって
覚醒剤をやっている。
http://d.hatena.ne.jp/ziprocker/20090807
ダメじゃないじゃん。ゼンゼン。
用法用量を守ればプラスの作用だってあるのだ。
そのことはまったく公知・報道されないから、
多くの人は単純に麻薬は害悪であるとしか捉えていない。
種類によっては麻薬が合法な国もあるってのに。
こんな偏った印象操作を堂々と行う機関に、
膨大な予算が公営ギャンブルから投下されている。
そして今話題の天下りの温床になっている。
マスコミは芸能界の薬物禍をスキャンダラスに報道する前に、
こういった事実を世間に知らしめる義務があるだろう。
真実を伝える姿勢を見せないからマスゴミと揶揄されるのだ。
別に麻薬・覚醒剤を合法化しろと言ってるわけではない。
オーバードーズの恐怖は確かに無視できないし、
野放しにしたら廃人を量産することになるのは目に見えてる。
だからこそ、偏りの無い正しい知識を広めることが大事なのだ。
なぜ麻薬がダメなのか。
どれぐらい摂取したら肉体・精神にどんな影響を及ぼすのか。
快楽目的以外にどんな使われ方があるのか。
昨年、僕が鬱病治療に使いたかったリタリンは禁止薬物に指定された。
覚醒剤に匹敵する”飛ぶクスリ”としてヤミに出回ったからだ。
こうして必要としている患者に行き渡らないケースも多々ある。
大事なことは、
権力の手先やマスゴミの
欺瞞に満ちた情報に踊らされないこと。
本当にヤバいのはお塩先生(押尾学)でものりピーでもなく、
洗脳されていることに気付かない一般大衆の無知蒙昧さなのだ。
ちょっとは自分のアタマでものを考えようぜ。