伊東潤『城を噛ませた男』感想 | ジャワ・パンナコッタの雑記帳

ジャワ・パンナコッタの雑記帳

音楽(主にJazz)、書籍(主に歴史)、旅行などの感想を書きます。
2011年2月から約2年間、イギリスのリーズで派遣研究員として勉強したました。
イギリス生活のことや、旅行で訪れて撮りためた写真などを少しずつアップしていこうと思ってます。

城を噛ませた男/伊東 潤
¥1,836
Amazon.co.jp

これは面白かった。
戦国の世をしたたかに生きようとした名もなき人々(いわゆる戦国大名ではないという意味で・・・)にスポットを当てた短編集。
著者は長らく外資系企業に勤めた後に文筆業に転じたという。おそらく、サラリーマンとして野心と苦難を抱えた日常を過ごした経験が、戦国時代のこのような人物たちにスポットを当てた小説を描く糧となっているのだろう。
私個人としては「椿の咲く寺」が良かった。読後感が溜まらない。