今年は開花が早すぎて、趣が感じられない。蕾が膨らんで一気に満開。
街中を桃色に染めて自然と顔はほころぶけれど、憂いがない。
もちろんソメイヨシノだけが桜ではないので、まだまだこれから愉しみにしている。
植物園では、ひっそりと自分らしく漂うが如く原種をはじめ咲き始めている。
花芯が濃い桃色になって、頬を染めたかのようにいじらしい。
ふんわりと優しく包み込むような女性らしさが好きだ。
そんなこんなの桜の時期に
世界一周旅行のパンフレットを覗きこんで未来の話にとりとめもなく心躍らせるワタシは幸せだと実感した夜だった。
どうか夢よ、さめずにいておくれ。