高校の修学旅行で大浴場に入ったときのこと。

初めて他人と入る大きなお風呂。



ボロン、ポロン、デロン。



みんな半勃起してる。



そう思ってた。



しかしそれは違った。



世間一般の男子はみな、ワイのムスコが勃起した大きさのものを普通にぶら下げているのだ。

中にはワイがフル勃起してもかなわないヤツもいる。



17の秋、ワイ氏、自分が粗チンであると気づく。



みんながデカいのではない。

自分のモノが小さいのであると。



ワイの世界観がいっきに崩れた。



子供の頃に見たオトンのチンポはデカいのではなく、あれが普通なのだと。



保健の教科書に載ってるチンポの絵はわかりやすく誇張して大きく描いたのではなく、あれが普通なのだと。



中学生の頃に初めてAVを見たが、AV男優はみな特殊なチンポを持っている選ばれた人種なのだと思っていたくらいだ。(ある意味そうだが)



ワイは「短小包茎」という部類の人間だったのだ。



後にオナニーの仕方がみんなと違うことも知った。



みんなはガチガチに勃起したチンポを手で握って上下にシコシコするのに対し、ワイは亀頭の先端をギターの弦を弾くように指先でコリコリするスタイルなのである。

そう。女さんのクリオナと一緒である。



そこから40歳過ぎまで色々と試したが一向にチンポは大きくならなかった。



マイクロペニス(病気)ではない。



ただ人より5割ほどチンポが小さい。それだけ。



お医者さんに勧められてダイエットもした。その後、長茎術も試すことも参考に言われたがそもそも体内に埋もれている部分のチンポも短いのでわざわざ高いリスクを背負ってやろうと思わなかった。



しかし、そんなワイは生きる目的を見つけた。



みんなに自信を持ってもらうこと。



チンポが小さくて悩んでる人のため、銭湯や温泉で堂々と皮被りパイパン粗チンを見せびらかすのだ。



男の価値はチンポでは決まらない。