インスブルックはオーストリアのチロル州の州都であり、観光地だけでなくウインタースポーツの街としても有名です。人口はオーストリアで5番目に多い13万人ほどでありますが、都市圏全体の人口では30万人に達しています。
14世紀にハプスブルク家の支配下となった後、マクシミリアン1世が治めていた際には都が置かれると共に商業が盛んに営まれ、チロル鉱山から産出される金属を用いた甲冑などの武器の製造が行われます。その後、ドイツやイタリアに至る峠に近いことで公益上の中継都市としても重要な役割を果たす都市になりました。
オリンピックが与えた影響は
標高が高くて海岸から遠い中央ヨーロッパに位置するため大陸性気候であり、ヨーロッパの他の主要都市と比較して寒くて降雪が多いです。1964年と1976年には冬季オリンピックがここで開催されます。また冬季パラリンピックも1984年と1988年に開催されました。オリンピックの開催は膨大な予算の執行が求められるため、開催後にもその巨大な支出の影響は影を落としますが、ウインタースポーツの拠点としての知名度はとても高く存在し続けるため、多くの観光客がここを訪れています。加えて、冬季オリンピックの開催に伴うインフラと施設整備により、数多くの冬季スポーツの国際大会の会場となっています。
