モンペリエはフランス南部の地中海に面した都市で、フランスの高速列車TGVを利用すればパリから3時間ほどで行くことができます。典型的な地中海性気候で、冬にまとまった雨が降るものの夏は乾燥しており、風土に適したオリーブやブドウの産地として知られています。モンペリエが大きく発展したのは12世紀から13世紀で、オリエントなどとの交易が盛んになりました。発展に貢献したモンペリエ大学は特に有名で、ヨーロッパ最古とも称される医学部やナポレオン法典起草に関わった法学部、そして神学部など多くの著名人を排出しています。詩人で小説家のポール・ヴァレリーや作家で医師のフランソワ・ラブレー、大予言でしられたノストラダムスも縁がある人物です。
モンペリエの見どころ
街の中心部にあるコメディー広場は、歩行者専用でカフェやレストランがあり、観劇まで楽しめる市民の憩の場所です。ブルボン朝の最盛期に主役を演じ太陽王とも称されたルイ14世像が立つ小さな凱旋門を抜けてベイルー公園から水道橋を眺めれば、往時の水の重要性そして技術の高さが偲ばれます。その他ファーブル美術館やたくましい印象を残すゴシック様式の大聖堂など見どころは満載です。いろいろな場所を散策した後は魚貝を使った料理とワインで、ゆったりと1日を振り返るのも贅沢もできます。商業路と巡礼路が交差する街で、南フランスの文化に触れるのも素敵でしょう。
