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あー、又、始まりました。
毎年やっている「草刈り作業」。
□ 草刈り作業開始前
何年前からだったでしょうか。
暑い季節も草刈りだけはやっていたのですが、
その都度、私もカミさんも軽い熱中症になっていました。
今年は身の安全のために、夏の草刈りを断念しました。
夏にさぼるとこうなります。
雑草だらけ。
足を踏み入れることも困難な状態。
長靴を履いて作業をすることに。
□ 草刈り作業開始
こういう時に最初に行うのは、
通り道をつくること。
作物を植えていた場所までの通り道もつくります。
今回は、ここまでで一旦作業終了。
畑の写真を撮影しておいて、
後で写真を見ながら草刈り作業の手順(工程)を計画します。
そして、全工程で何日掛かるかの計画を立てます。
次回は、草の根から20〜30㎝ほど残して刈り、
ゴミ拾いをやります。
これは、草刈りを安全に行うために必要です。
その後に、草を刈り込んでいきます。
田んぼは、他の人に頼んでやってもらっています。
(水田をやるスキルは、もはや私共にはありません)
なので、田んぼの作業はすべておまかせしています。
その場合、私共が負担するのは、
基本的には、「固定資産税」、田んぼに水を引き入れる時の「農業用水使用料」です。
その田んぼで収穫した米は分けてもらってはいません。
不思議な話ですが、
田んぼを所有していますが、米は別のところから買っています。
畑は義父(うちのカミさんの父)が田んぼの傍らに
楽しみとして使っていたのを、
私とカミさんが、後を引き継いでやっています。
農業ではありません。
(農業とは1時産業 [Primary industry] ですので、
JA販売店などに出荷することを言います)
家庭菜園として、野菜つくりを楽しむだけです。
収入は一切ありません。
収穫した野菜は義母の弟や妹(叔父、叔母)にお裾分けしています。
■ それでも農業問題について考えてしまいます。
以前、この記事で「奄美稲作保存会」を取り上げて
お話しました。
共に体を使って土にまみれて作業している者として
奄美稲作保存会の根底にある心に対して
感動と共感を覚えます。
「うん。そうなんだよなぁ」みたいな。
正直に言いますと、
農業に関しては、現在の自民党と小泉氏を完全否定します。
私は、悪夢の3年間と言われた「民主党政権」の頃の、
農水大臣の主張は、
今、現在も一定の評価をします。
今は、政党やイデオロギーでは語れない時代かも知れません。
もはや「政党政治」は失われようとしているのかも知れません。
政治家、その人の持っている資質・考え方が大切だと思います。
何?
ステマ騒動でますます有名になった?
まるで日本のお騒がせ。
小泉進次郎氏。
これから、小泉ステ次郎氏と呼びましょう。
農水大臣としての小泉ステ次郎氏とは、どういうものなのか?
批判すべき理由を挙げてみます。
1. 現場の実情と乖離している
農業従事者が感じる最大の違和感は、
「現場を知らない人が机上の空論で改革を語っている」という点です。
農業は地域や作物ごとに大きく事情が異なるため、
一律の改革はうまくいきません。
小泉氏の改革案は、農協(JA)を硬直した官僚的組織と見なし、
民間的な効率性を導入するというものですが、
現実には農協がインフラの役割(融資、物流、購買、販売、情報提供)を担っており、
簡単に置き換えられるものではありません。
2. 「農協=悪」の単純化
小泉氏の発言にはしばしば
「農協が既得権益にしがみついている」というニュアンスが含まれます。
確かに農協内部にも改革が必要な部分はありますが、
全体を「悪」として描くのは
現場の努力や苦労を無視しているように聞こえます。
農家にとって農協は「最も近い支援者」であり、
「悪者扱いされる」のは違和感があります。
3. 市場原理だけでは農業は成り立たない
小泉氏は自由競争や市場原理の導入を提唱しますが、
農業にはそれが通用しない側面が多くあります。
農産物は天候や自然災害に大きく左右され、価格も不安定です。
仮に農協が解体されて民間に置き換えられた場合、
採算の合わない地域農業が切り捨てられ、
地方の疲弊が進む可能性があります。
4. 「自己責任」論への反発
小泉氏は改革論の中で「自立した農業経営を目指すべき」との立場を取っていますが、
それが時に「自己責任論」に聞こえ、支援の切り捨てと受け取られることもあります。
高齢化・人手不足・後継者難など、
個人の努力ではどうにもならない課題が多い農業において、
小泉氏の言葉は現場には響きにくいのです。
5. 政治的パフォーマンスと受け取られている
小泉進次郎氏の発信はメディア映えを意識した発言が多く、
「現実的な政策論」よりも「印象的な言葉」を優先していると受け取られがちです。
「ポエム」と揶揄されるような発言が多く、
実効性のあるビジョンが見えにくいという批判もあります。
その結果、農業従事者からは
「本気で改革を考えているのか?」という疑念を持たれます。
□ 結論
小泉進次郎氏の「農協改革」は、農業を知らない人にとっては、
表面的には改革志向で魅力的に映るかもしれませんが、
農業の現場で生きている人々から見ると、
実情に対する理解が浅く、理想論に終始しているように感じられます。
改革には現場の声を反映した地に足のついたアプローチが必要であり、
それが欠けている点が「現実性を欠いている」と言われる理由です。
そして、何よりいけないことは、
彼には、「人を育てる」という発想がありません。
「人を育てる」無くして、組織を弄る考え方は何の問題解決にもなりません。
もはや、論外です。無意味。
"からっぽ"進次郎が最有力候補になれた秘密(京都大学特定准教授/文芸批評家・浜崎洋介)
ならば、小泉ステ次郎氏には、この曲がふさわしい。
■ もはや手遅れ?
農業の問題は、もはや手遅れなのかな?
と思ったりします。
野菜を育てる。
芋などの根菜類は、150日。
野菜を育てるだけでなく、
家畜を育てるのは(酪農)、もっと月日が掛かります。
なので、本当は農業問題について考えることは、
いままでの農水大臣や著名人の残した文献を
心静かに読むことが大切です。
農業問題には、絶対的な答えは存在しません。
そのことを理解しておくことも大切です。
私は、齋藤健氏 (自民党)、
山田俊男氏 (自民党)、
篠原孝氏 (立憲民主党)、
吉川洋一郎氏 (日本維新の会)
著名人からは、
山田正彦氏(元民主党農水大臣)、
鈴木宣弘氏(東京大学大学院教授)
これらの方々の助言・提言が
僅かかも知れませんが、
「失われるかも知れない、日本の農業」を
取り戻せる可能性を感じます。
山田正彦 ブログ アーカイブ
https://web.archive.org/web/20140207233226/http://www.yamabiko2000.com/index.php
篠原孝 公式サイト&ブログ
■ 参考文献
21世紀のわが国農業・農村の基本方向に関する提案(PDF ドキュメント)
社団法人日本農業法人協会
農業法人が考える21世紀農業再生の戦略
平成16年3月11日
https://hojin.or.jp/files/standard/suggestion.pdf
このドキュメントは、わが国農業の再生に向けて、
「利益を生み出せる魅力のある産業」
「時代や社会に貢献する産業」
「供給型産業から需要創造型産業」
への転換を目指し、そのための具体案づくりに向けて提案しています。
齋藤氏は、輸出と6次産業化 (*) を推進することで、
日本の農業は成長産業になり得ると述べています。
JAグループに対しては、
自己改革を通じて農業者の所得増大、農業生産の拡大、
地域の活性化を実現することを期待しています。
また、女性や若者の参加を促進し、
農業のイメージを変えることの重要性を指摘しています。
(*) 6次産業化
6次産業化とは、
農山漁村に豊富に存在する地域資源をフル活用し、
1次産業としての農林漁業と、
2次産業としての製造業、
3次 産業としての小売業等の事業との総合的かつ一体的な推進を図り、
新たな付加価値を生み出す取組を指します。
地産地消から 循環・縮小社会へ ~篠原孝著『持続する日本型農業』から考える~
(PDF ドキュメント)
https://kyouiku.ja-jirei-ienohikari.com/img/article/202404/202404_600.pdf
この記事は、鈴木宣弘東京大学大学院教授が、
衆議院議員の篠原孝氏の著書『持続する日本型農業』を紹介し、
日本農業の針路について考察するものです。
グローバル化の波にさらされる日本農業の現状と、
食料安全保障の危機に対する篠原氏の長年の主張である
地産地消や地域循環型農業の重要性を解説しています。
市場原理主義の限界:
規制撤廃や貿易自由化を徹底する市場原理主義が、
食料自給率の低下や食の安全性の低下を招いていると指摘。
貿易が止まった際に命を守るコストを勘案しない自由貿易論の誤りを批判し、
地域循環型食料自給圏構築の重要性を強調しています。
篠原孝氏の主張:
篠原孝氏が早くから地産地消や地域循環型農業の重要性を提唱してきたことを紹介。
アメリカ農業の弱さを指摘した論文や、『TPPはいらない!』などの著書を通じて、
一貫して日本の農業のあり方を問題提起してきた姿勢を評価しています。
『持続する日本型農業』:
篠原氏の著書『持続する日本型農業』の内容を紹介。
地産地消、旬産旬消、種の循環、地域循環型畜産など、
日本農業を難局から脱するためのヒントが詰まっていると解説しています。
さて、休憩しましょう。
今回お送りする曲は







