Gerd AltmannによるPixabayからの画像

 

貿易関税で何かと話題のトランプ大統領ですが、

最近このような動画を見かけました。

 

 

 

A history of conflict: Trump's impact on Native American communities | DW News

紛争の歴史:トランプ氏のネイティブアメリカンコミュニティへの影響 | DWニュース

 

内容は、

「トランプ大統領の政策は、ネイティブアメリカンのコミュニティに大きな打撃を与えた」

ということを伝えています。

 

具体的には、

1,トランプ政権下で、アメリカ先住民が不当に拘束・尋問される事例が増加した。

  これは、先住民の権利を侵害していいる。

2,アメリカ先住民との間の条約を無視し、医療、教育、インフラ整備などの予算を削減した。

  これにより、先住民コミュニティの生活水準は悪化し、文化の維持も困難になった。

3,トランプは過去、先住民が経営するカジノと競合し、その閉鎖を画策した経緯がある。

  これは、先住民の経済的自立を阻害するものであった。

4,トランプは、アメリカ先住民の出生権市民権を疑問視する発言をした。

  これは、先住民のアメリカ市民としての権利を否定するものであり、大きな問題となっている。

5,トランプ政権は環境保護政策を削減した。

  これにより、先住民の聖地や伝統的な食料源が脅かされている。

6,トランプ政権は英語を唯一の公用語とする政策を推進した。

  これにより、先住民の言語が消失する危機に瀕している。

 

結論は、

トランプ前大統領の政策がアメリカ先住民コミュニティに深刻な悪影響を与えたことを示していて。

先住民たちは、自分たちの権利と文化を守るため、困難な状況の中で闘い続けている。

 

そうなのかぁ・・・

この動画の内容を裏付けるものは他に無いだろうか?

調べてみました。

 

 

 

Understanding Trump policies facing tribal entities

トランプ政権下での部族団体への政策理解
2025年2月3日

 

この記事を提供しているのは、Wipfli社です。

Wipfli社は3200名以上の従業員を抱える企業で、

データ分析、ワークフロー最適化、利益増加、デジタルイノベーションを通じた変革など、

統合ソリューションを提供する大規模な会計・コンサルティング会社です。

 

で、その内容は。

1,トランプ政権は、部族企業の税制上の優遇措置に反対する可能性がある。

  しかし、州の権利と地方主権を支持する姿勢から、支持する可能性も示唆されている。

2,トランプ政権のエネルギー政策は、部族企業 (*) に様々な影響を与える。

  連邦政府の土地におけるエネルギー開発促進は、部族企業による石油・天然ガス・

  鉱物採掘事業の発展につながる可能性があるが。

  沖合風力発電リースの一時停止は、

  再生可能エネルギー事業に関心のある部族企業に影響を与える可能性がある。

3,トランプ政権は、連邦政府の助成金と融資を一時的に凍結した。

  これは、医療、教育、住宅、インフラ開発に連邦政府の資金に依存する部族プログラムに不確実性をもたらす。

4,トランプ政権は、DEI (多様性、公平性、包摂性) イニシアチブを撤回した。

  これは、連邦政府の契約機会を求める部族企業に大きな経済的影響を与える可能性がある。

5,トランプ政権は、出生権に関する大統領令を出した。

  これは、部族領土で生まれた個人が米国市民権を有しない可能性を示唆してるが、

  その解釈と合法性については不明な点が残っている。

6,トランプ政権は、ノースカロライナ州のラムビー族の連邦承認を積極的に支持している。

  これは、他の部族集団にも同様の措置がとられる可能性を示唆しているが、証拠は無い。

 

(*) 部族企業

部族企業(tribal entities, tribal corporations, tribal businesses)とは、

部族によって設立され運営されている企業のこと。

これらの企業は、様々な産業に関わっており、石油・天然ガス・鉱物採掘、再生可能エネルギー、

政府契約など、幅広い事業活動を行ってる。

 

記事の結論としては、

トランプ政権の政策は、部族団体に様々な影響を与え、不確実性を生み出してる。

部族政府と企業は、重要なサービスを維持するために、

代替資金源や緊急計画を検討する必要があるかもしれない。

 

先程の動画とは違い、コンサルティング企業が捉えた問題点の洗い出し方

 (あるいは、表現の仕方) は違ってはいるものの、

トランプ政権の政策は、部族 (先住民族) に好ましくない影響を与えている可能性があることは確かなようです。

 

まさかとは思いますが、

トランプ大統領は、部族、および、部族企業に対して

「ディールしようか?」なんて、考えていたり・・・

勘ぐってしまいます。

ほんと、そのうち、こども達 (悪ガキ) の間で「ディール」という言葉が流行して

新たなイジメが起こるかも知れませんね。

 

例えば、

ジャイアンが「おい、のび太。俺様とディールしようぜ」みたいな。

 

さらに調べてみると、

実際には、少なくとも7年以上前から現在に至るまで

アメリカの先住民族に関する件では、何も改善されていないように見えます。

 

ブログで書ける文字数の都合で、これ以上は説明できませんが、

イギリスのガーディアン紙のこの記事を一読されることをお薦めします。

 

 

Most Native Americans live in cities, not reservations. Here are their stories

ほとんどのネイティブアメリカンは居留地ではなく都市に住んでいます。ここに彼らの物語があります。

 

ストーリーのひとつに、このような話があります。

ミシェル・ロット:「政府が私に不法侵入していないと言ってくれる場所が見つからない」

 

 

さて、今回お届けする曲は、

アメリカではなく、カナダでの出来事を歌っています。

 

この曲は、カナダの先住民(ファースト・ネーションズ、メーティス、イヌイット)の人々が

1960年代から1990年代にかけて経験した「シックスティーズ・スクープ」と呼ばれる政策を扱っています。

この政策は、先住民の子どもたちを彼らの家族から引き離し、

非先住民の家庭に養子に出したり、里親に預けたりするものでした。

歌詞は、この政策によって引き裂かれた家族、そしてその結果として生じたトラウマ、

文化的なアイデンティティの喪失、虐待などを歌い手の父親の視点を通して表現しています。

 

Child Of The Government」という曲なんですけど、

この曲の歌詞を、訳してみると

先住民の若い世代の人達のメンタル・ヘルスが心配になります。

 

ヤングブラッド神父は子供たちを連れて
十字架と聖書を持って水辺へ
彼らは祈ることを教えられた
しかし、彼らは手を高く上げたまま去った

おばあちゃんは若かった、赤ちゃんができたとき
彼女は白い雨の部屋に閉じ込められた
尼僧たちは鍵を持ち、彼女に名前を書かせた
彼らは私の父を連れて行った

 

Jayli Wolf - Child Of The Government