うちのカミさんがテレビ
(BSフジ プライムニュースだったかな?)
を觀ていて
「何、これー?」と、驚きながら、呆れていました。
そのテレビで流れていたのは
こういう内容のもの。
(この動画ではないが、話題はこれ)
そうですか。
立憲民主党の中谷一馬議員。
「ChatGPTで国会質問作成」。
▼ 以下、その発言内容。
話題の生成AIである“ChatGPT”に、
「あなたが日本の衆議院議員だとしたら、
新型インフルエンザ等対策特別措置法、
および内閣法の一部を改正する法律案に関して
岸田文雄総理大臣に、
国会でどんなことを質問すべきだと考えていますか」
と問うたところ、パネルのような返答がありました。
この質問自体は20秒ほどであっという間に生成されました。
抜粋した一文をそのまま読み上げ、質問させていただきますが、
改正法案に関して、地方自治体や医療現場の関係者の意見を
十分に反映させているのかどうか。
そして、改正法案に対する関係者の反応について教えてください。
全国知事会、全国市長会等の地方団体や日本医師会、
日本看護協会、日本病院会等の医療関係団体等も意見交換が行われており、
今回の法改正は、最前線で感染症対応に当たられた地方自治体や
医療現場の声を反映して整理された課題等を踏まえて
立案されたものであると考えております。
この法案に対する反応については、全国知事会とは、後藤大臣のもと、
日頃から定期的に携行缶を実施していると承知をしており、
今回の法案はいただいた意見要望に十分こたえている改正になっていると認識をしております。
先ほどの質問について、“ChatGPT”にあなたが
「日本の総理大臣だとしたらどのように返答するか教えてください」と尋ねたところ、
パネルのような返答がありました。
総理から見て、ご自身の答弁と進化した生成AIの答弁比較して、
どのような所感を持たれましたか。
先ほど私が申し上げた答弁、
地方自治体、医療現場の関係者から多くの意見や提言が寄せられていますという
“ChatGPT”からの回答の部分についても、より具体的に、
全国知事会長会を初め具体的な関係者の名前を挙げているという点において、
より実態を反映した答弁をさせていただいたのではないかと感じてはおります。
私は今のすごくいい答弁だったなと思っていて。
というのも、やっぱりそれだけまだ学習が足りてないんだと思うんですね。
このAIが、私はこの生成AIを活用すれば、
立法府や行政府のあの生産性や透明性を著しく向上させる可能性があると
いうことを思っています。
▲ ここまで
私が、いつも言っていることですが、
コロナ対策で成功した世界で3つの国・地域
(ニュージランド・台湾・デンマーク)
には、強いインパクトを受けました。
なので、「コロナ5類引き下げ」で幕を下ろそうという現在でも
この3つの国・地域のことは、もっと知りたいと思っていますし
調べもします。
まず、ここで言っておきます。
“ChatGPT”や“AI”で大騒ぎするには、まだ時期が早い。
台湾がデジタル民主主義を目指して、
誰もが参加して自由に発言できる「政府のプラットフオーム」を立ち上げたのが
2014年。
2014年と言えば、何を思い出しますか?
2014年。台湾に起こった「The Sunflower Student Movement(ひまわり学生運動)は
あっという間に人数が膨れ上がり、国会を占拠してしまう騒動に発展。
原因は、当時の政権「国民党」の民意を無視した中国へのアプローチが原因。
当時の国民党政府のデジタル大臣(IBM 中華圏の総責任者でもあった)
ジャクリーン・ツアイ の発案で、オードリータンの
誰もが意見を言える(政治に参加できるプラットフオーム)の
構築を始めることになる。
当時、FedoreCoreを使っていたオードリータン氏は
その当時の Linux O/S が、Linux Container に対応していなかったので
タン氏は、Kernel を再コンパイルし Linux Container を動作させて
そこに、意見の場としての プラットフオーム を構築、
(ソフトウエアは、アメリカの OpenSource Software SandStorm)
その後 同じ台湾の セキュリティ会社に
サーバーとアプリケーションの耐久テストを依頼。
政府直結型の誰もが参加できるプラットフオーム vTaiwan を発足させる。
2018年には、Smart City 計画を達成。
あらゆるデバイスからの意見をビッグデータとして集め
その膨大な意見データを“AI”によって分析し
一貫した意見性を見出すことになる。
これらのシステムの基本となるのは、
Cyber Security。
これは、私が現地で働いている人から聞いた話ですが
現在も、半導体製造工場を立ち上げる時に
世界中の IT技術者 が集って、サーバーを構築しているということです。
台湾の面積は、36,200 km2。
兵庫県と岡山県、広島県、鳥取県、島根県を合わせた面積が、40,693 km2。
(数字が正しいかどうか・・・間違ってたらゴメン・・・)
台湾の面積は、兵庫県・中国地方・山陰地方を合わせた面積の 約89%。
台湾の人口は、23,935,985 人。
兵庫県・中国地方・山陰地方を合わせた人口は、10,718,587 人。
台湾の面積は、兵庫県・中国地方・山陰地方を合わせた人口の 約 2.23倍。
台湾の国会議員の人数 113 人。
日本と比べると、まさに「小さな政府」。
それでも、軍隊を持っている。
台湾企業は、半導体をはじめとしてIT機器・部品の製造では
シリコンバレーにも進出して工場を持っている。
ですから、台湾には
“ChatGPT”がどうしたなんて話をするような国会議員は
いないでしょう。
ニュージーランド・台湾・デンマークは
システム(デジタル)のレベルでも肩を並べている感じですが
全国的な「オンライン投票」も「スマホで投票」もありません。
(ニュージーランドは、海外在留者オプションとしてのオンライン投票はあります)
これらの3つの国・地域においては
はっきりとしていることがあります。
(これらの国の政府のホームページやオンライン・ニュースを読むと明確です。)
如何に IT 技術が高度に進んでいても
国家の根幹(国政)を揺るがすようなことが、あってはならない
という、厳格な考え方があります。
立憲民主党の中谷一馬議員が言う
立法府や行政府のあの生産性や透明性を著しく向上させる可能性
よりも、これらの3つの国・地域は
国家(国政)に対する懸念事項に慎重なのです。
そして、厳格なのです。
IT 技術の利便性は否定しませんが、
それらは、Cyber Security に脆弱性があった場合
国家は、どうなりますか?
国政は、どうなりますか?
私は、見ていてヒヤヒヤします。
今、日本が後進国だと思っている国々は
いつまでも、後進国ではない
ということが、本当に考えられないのでしょうか?
現在、アフリカのナイジェリアは
Cyber Security に特化しつつあります。
ナイジェリアの女性たち(主に18歳から 24歳)で構成される
「Cyber Girls」。
18歳から 24歳までの Cyber Security エンジニアで構成される集団(チーム)です。
Cyber Girls 創始者は、この方。
Sister Inerd (Confidence Staveley)
同じく、ナイジェリアから。
高校生だった頃に Cyber Security で、世界中から注目を集めた
Ms. Abigail Johnson Inyang は、現在
アメリカの企業で、ペネトレーション・テスター として活躍しています。
(システムの弱点がビジネスにもたらす影響を見つけて実証する仕事)
1年の間に何度かは、国際的な場で講演を行っています。
余談ですが、同じくアフリカのケニアでは
ケニア国営電力供給会社のCEO(最高経営責任者)は
現職、前職、2代続けて女性です。
能力があれば男女関係無く、要職に就いて活躍されています。
で、現職、前職の女性 CEO のミッションは
「赤字経営からの立て直し」だそうです。
考えただけでも、激務に違いないと思ってしまいます。
ここにも、本当のジェンダーフリーを感じます。
Kenia Power Chair Person Brenda Masinde
あまり長々とお話するのも、どうかと思いますので
ここで・・・
立憲民主党の中谷一馬議員
仮にも日本の政治家なのですから、
少しは真面目にやってください。
今の日本は、IT技術で、ナイジェリアに追い越されるのは
もはや、時間の問題であり
日本が、台湾やデンマークやニュージーランドの領域に近づくためには
もう少し、考え方を改める必要があります。
本当に、他の国の国会で“ChatGPT”に聞いてみました
なんて、通用するとお思いでしょうか?
もし台湾が、そんな調子なら
とっくの昔に、中華人民共和国になっていますよ。
(台湾は、中華民国)
台湾には、そんなバカはいません。
台湾は現在、地球上で国家とはみなされていはいませんが
それでも、民主主義と台湾の独立のために
「何をやるべきか」を、真面目に考え行動しています。
(私は、ITのことならば、どうにか、わかります。
それ以外は、わかりません。)
以上、今回のお話の表題は、
正しくは
「立憲民主党の中谷一馬議員を見ると
あまりのアホらしさに目眩がした」
でした。
では、気分を変えましょう。
この音楽で、Chillout してください。
Esther Abrami, Her Ensemble - Angela Morley: Rêverie