いつの頃からか。
新型コロナ対策に成功した3つの国。
台湾・ニュージーランド・デンマークに
関心を持ち、調べていくうちに、
「デジタル民主主義(Digital Democracy)」
という言葉に出会いました。
それは、強力なITテクノロジーを基盤
としていることもわかってきました。
それら3つの国は、デジタル民主主義についての
実装の仕方はそれぞれ違っています。
(デンマークについて調べるのは、本当に大変)
台湾については、
ある程度(アウトラインらしきもの)は
わかってきました。
が、それは、おおよそ
一般人にはとっつきにくくて、
おそらく、今の日本では、先進的すぎて、
言いかえればSF的な話に感じられます。
でも、現実。
それに対して、ニュージーランドは、
政府のホームページを見ても言えることなんですが、
「わかりやすい」。
その理由として考えられるのは、
「ユーザーフレンドリー(親和性)」。
一般人にとってコンピューター・システムは、
プログラムのことではなく、
ユーザー・インターフェース。
即ち、一般利用者がシステムと接する画面のことです。
その部分が「ユーザーフレンドリー」だからです。
コンテンツの構成もしかり。
日本の場合、政府にしても自治体にしても、
サイトに入ると、真っ先に目にするのは、
コンテンツのリンク集になっています。
「これが知りたけりゃ、このリンクを辿って・・・」
それから、次に、また、リンクがあって。
そこが、まず、障壁になります。
本当にです。
介護請求や支援金について
厚生労働省のホームページを見ると
いきなり、リンク集ですから。
目的のコンテンツにたどり着くまでが
まるで、迷路。
まあ、前置きはここまでにしておいて。
これから、紹介するのは、
デジタル民主主義を基盤とした
ニュージーランドの
「パブリック・リサーチ とエンゲージメント企業」
PublicVoice
その企業が「デジタル民主主義」について、
こう述べています。
The Importance of Digital Democracy
デジタル民主主義の重要性
PublicVoce 2015年(*)5月12日
(*) まず日付をみてください。2015年。
台湾がデジタル民主主義を掲げて
急速にIT大国へと進んでいったのが 2014年。
では、その内容を
【▼ ここから】
2014年には 5億人の新規ユーザーが Webに接続しました。
これは 20% の増加です。これは現在、世界中で 30億人を超える
Web サーファーが存在することを意味しますが、
これは世界の人口の約 40% に相当するに過ぎないため、
まだまだ多くの成長が見込まれています!
インターネットは、ビジネスの運営から友人や
オンライン ショッピングに追いつくまで、
非常に多くの理由で、
現在私たちの生活の非常に重要な部分であり、
インターネットはますます多様な機能を提供しています。
民主主義を支援するという役割もますます重要になっています。
理由は次のとおりです。
インターネットが民主主義の重要な部分である 5 つの理由
1,インターネットは、地方自治体や中央政府で
何が起こっているかについて人々にとって主要な情報源です。
これは、インターネットが情報を見つけるための簡単で
信頼できる方法であると考えている若い世代に特に当てはまります。
2,インターネットはすぐに満足感を与えてくれるので、
人々は研究をしたり、政治に参加したりする可能性が高くなります。
3,ソーシャル メディアを使用すると、人々は快適な自宅から、
多くの場合匿名で、自分の意見を判断せずにすばやく表明できます。
4,トラフィックの多い Webサイトで意見を共有する人々は、
多くの人々に影響を与えることができます。
5,政治家は、インターネットを介して市民から
フィードバックやアドバイスを得ることができます。
この集合的な意思決定と問題解決により、
市民により多くの力が与えられ、意思決定がより迅速に、
よりコスト効率よく行われるようになります。
ここからどこへ?
何年にもわたって、中央政府と地方政府の両方が、
サービスを提供する人々の目的を満たすために、
現代的または異なるものを組み込むことにより、
時代の変化するニーズに対応し、適応する能力を示してきました。
近い将来、政治における私たちの発言の仕方に
いくつかの大きな変化が見られても驚くことではありません。
具体的に言えば、現代のテクノロジーの助けを借りて
投票が間もなく行われる可能性があると示唆するのは、
言い過ぎでしょうか?
これが実現すれば、いくつかの明確な利点があります。
より効率的になり、
より多くの人々に民主主義が開かれるでしょう。
現代のテクノロジーを自分に最適な方法で使用できるからです。
民主的な参加のための最も優れたアプリは
間違いなく構築できますが、
人々にそれらを使用してもらい、
最初はうまく使用するのは少し
難しいことは間違いありません.
PublicVoice では、
すでにデジタル民主主義に積極的に関与しており、
今後数年間でこの分野がどのように
発展するかを楽しみにしています。
PublicVoice Citizens' Panels
ニュージーランドのデジタル民主主義を支援
私たちの市民パネル サービスは、
このデジタル デモクラシーの考え方を取り入れ、
一般市民が地方自治体の意思決定に発言できる
便利な方法を提供します。
500人から 5,000人が参加する市民パネル(*)は、
地域コミュニティの代表的なサンプルです。
パネル メンバーは、さまざまな重要なトピック
について定期的にアンケートに
回答するよう招待されています。
(*) 台湾の「vTaiwan」に相当する仕組み。
これらのパネルを設置して以来、
人々はこの方法で発言することを
本当に楽しんでいることがわかりました。
多くの人が自分のコミュニティで物事を
どのように運営してほしいかについて意見を持っており、
市民パネルは、テクノロジーが
フィードバックプロセスを大幅に行う前に
おそらくそうであった声の少数派の考えだけでなく、
より広いコミュニティの意見が
確実に伝えられるようにします。
より簡単に。
市民パネルが組織をどのように支援できるか
について詳しく知りたい場合は、
お問い合わせください。
【▲ ここまで】
今回は、PublicVoice については
ここまでにしておきます。
順を踏んで、次回に説明を続けたいと思っています。
悪い事例なんですが、
私も明石市民なので。
明石市民で「子どもが高熱を出した。(コロナか?)
それで明石市のホームページにある医療施設に
電話をしたら断られた。」
Twitter を使って、明石市長に助けを求めたら
明石市長のアカウントは、困っている市民のツイートを
ブロックした。
インターネットが役に立つ以前の話になっています。
本当、困っている市民をブロックするとはね・・・
これ普通に、どう考えても変ですよね。
まあ、緊急時は、それ専門の窓口が
適切なサポートをするべきなのに
「医療施設」が断ってしまうのも
如何なものかと思います。
断ったら、断ったで、
代替策として、他にアドバイスできることは
無かったのかと・・・?
つまり、この事例では
インターネットが何の役に立たないどころか
弊害・障壁になってしまった。
本末転倒になってしまった。
いろいろと考えさせられます。
思うのですが、Twitter で政治的な批判しても
所詮は、SNS。
それは、政府や自治体には直結していないのです。
ましてや、明石市長のアカウントが
公務ではなく、プライベートならば
市民への義務は発生しない
というのは、これまた、有りえます。
「明石市長 泉房穂」ではなく、
肩書を外して、「泉房穂」アカウントで
プライベートであることを明確にしておけば
幾分、Twitter上でのわざわいは防げると
思うのですが。
市長・明石市職員を批判
するような話ではありません。
ですが、何かが、うまく回転していないのか?
と感じさせるような話にも思えてしまいます。
参議院選挙、無事当選を果たした
自見はなこ議員、
この方は、マイナンバーポータルを使って
国民の声を集めるということを考えました。
政府の既存の仕組みを使うあたりに
“センスの良さ”が感じられます。
しかし、自見議員、法整備・改正
さっそく仕事してますね。
公明党は「小さな声を聞きます」を
実践しています。つまり
「何をして欲しいか、聞かせてください」
ってことですよね。
これは、公明党HPの投稿フオームを使っています。
これって、公明党のみならず
すべての政治家が、そうあるべきことだと
思います。
山本一太群馬県知事は、
政府・自治体に特化した企業
PoliPoli Gov を通じて
広く意見を募っています。
ITテクノロジーを如何に使うか。
良い意味での、モデルケースだと思います。
それと、これも気がついたことなんですが、
台湾・ニュージーランド・デンマーク
3つの国の共通点。
政治家が Twitter のブロック機能を使った。
あるいは、政治家のアカウントからブロックされた
といった情報が全く検出されません。
・台湾については、台湾在住邦人の方に調べていただき
「確かにブロック機能を使っていない」とのことでした。
・デンマークでは政治家の殆どは Twitter に関心を
持っていないという記事をみました。
・ニュージーランドは、ブロック機能にかんする情報は
検出されませんでした。
ただ、国民党元党首、
“クラッシャー”ジュディス・コリンズ氏が
不適切なツイートが一度あり、
釈明の後、問題のツイートを削除した
というのが、オンライン・ニュースにありました。
(“クラッシャー”、あんたはプロレスラーか!?)
これからは(もう既に)、
モバイル・デバイス多用の時代。
現在のデジタル庁を見ていても、
何だか、取り残された感は拭えない。
が、何かをやり始めることに、「遅い」はない。
本当の問題は「やるか、やらないか」です。
失敗というのは、
やったからこそ起こり得ることなので
極端に失敗を恐れるのは、良くないと思います。
と同時に、
「最悪のシミュレーション」をしないのは
楽観的過ぎます。
いまの時代、さらなる問題解決の方法は
(人々が何を望んでいるか)
ITテクノロジーに支えられた
「デジタル民主主義」ではないか?
そう思う、今日この頃です。
さて、難しい話を置いて
今回、お贈りする動画は
今年、7月31日。暑い時間帯 午後2時頃。
出かけて行って撮影した 31枚の写真をまとめました。
明石市二見町は、休日であっても
釣り意外では、わざわざ遊びに来る町でも
ありません。ただの“いなか町”。
別に、いなか町で良いと思っています。
充分に住みよい町ですから。
では、ご覧ください。
兵庫県明石市二見町 風景 2022年7月31日