それは、2014年に起こった
「ひまわり学生運動」(Sunflower Movement)。
その行動は、非難されるべきか、あるいは
称賛されるべきか、
私には、わかりません。
確実に言えるのは、「ひまわり学生運動」を
理解しないと、台湾のデジタル化のきっかけが
見えてきません。
それだけではなく、
オードリータンが、どのように
「デジタル民主主義」を具体化したかもわかりません。
日本にとっては、オードリータンは
新型コロナ対応の「マスク在庫を知らせるアプリ」だけの人でしょうか?
本当のところが、わかりません。
まずは、きっかけとしての
「ひまわり学生運動」を見ることにしましょう。
結果としては、
当時の台湾政府は「ひまわり学生運動」を
弾圧したか? いや、しなかった。
その頃の選挙権を持たなかった学生たちも含めて
切実な「民主主義」への想いが
台湾のデジタル化への推進力になったことは
間違いが無いです。
このあたりに当時のデジタル大臣
蔡 玉玲(カイユリン、ジャクリーン・ツァイ )の
頭脳聡明さと、非凡さを感じます。
{Women on Boards Taiwan (WOB.Tw)より拝借}
なぜなら、その時に
「台湾のオープンな政府プラットフォーム」が生まれました。
それは、オードリータン(*)により
自前のサーバー(Self Hosting)と
Open Source Software を使って
構築され、Web上で運用されました。
(*)
実際は、パワフルな Open Source Developer (Programmer)や
Security に特化した台湾の企業の支援を受けていた。
(この経緯については別の機会に書きたいと想います。
かなり、“Linuxオタク”な話です)
では、当時の政権の「何がいけなかったのか?」を
調べてみよう。
ニュースソースは、https://oftaiwan.org
OFTaiwan
Outreach for Taiwanは、台湾の政治的雰囲気、
時事問題、歴史的関連性についての情報と理解を提供することにより、
台湾について他の人々を教育するよう努めています。
OFTは、政党、国籍、民族とは関係ありません。
(関連情報として参照したいリンク)
台湾系アメリカ人の組織
大学間台湾系アメリカ人学生協会
http://itasa.org/
straitトーク–バークレー
http://straittalkberkeley.weebly.com/
straitトーク–ブラウン
http://www.straittalkbrown.com/
次世代台湾系アメリカ人
http://tangeneration.org/
台湾系アメリカ人の専門家
http://tap.tacl.org/
台湾系アメリカ人.org
http://www.taiwaneseamerican.org/ta/
では、OFTaiwanによる「ひまわり学生運動」。
(長文につき要点のみピックアップ)
ひまわり学生運動は、1990年の三月学運以来最大の学生運動です。
2014年3月18日から4月10日まで、
数百人の学生が台湾立法元(米国議会議事堂に相当)に侵入し、
数千人が建物の外で支援に参加しました。
2010年、中華人民共和国(中国)と中華人民共和国(台湾)政府は、
両岸経済協力枠組協定 (ECFA)に会い、署名しました。
この枠組み協定に署名する前に、
中国は他の国々に台湾との自由貿易協定に署名しないよう圧力をかけてきました。
台湾政府は、これが圧力を和らげると同時に、
台湾企業が中国へのより多くの投資とビジネスチャンスの恩恵を
享受できるようになることを望んでいました。
2014年3月17日、立法府の行き詰まりを乗り越えたいと考え、
KMT議員のChang Ching-Chung(張慶忠)がマイクを取り、
合意が可決され、3月21日の本会議に提出されて
最終投票が行われることを発表しました。
これ(ひまわり学生運動)は、中国国民党(KMT)によって可決された
海峡両岸サービス貿易協定(CSSTA)に対する抗議でした。
この運動が支持を得た理由はたくさんありますが、この党の結果は、
台湾をもっと気遣う新世代の台湾の若者を生み出しました。
2013年9月、CSSTAとは対照的に、
国立台湾大学や国立政治大学を含む多くの著名な大学の学生が
黒色島国青年戦線(黑色島國青年陣)を結成しました。
3月17日の議事録を聞いた後、他の大学生と一緒に
黒色島国青年戦線が立法院の外に集まり、CSSTAに抗議しました。
The Sunflower Revolt: Protests in Taiwan
学生の要求
・馬大統領が「ブラックボックス運用」について謝罪
・すべての当事者とすべての人のために「市民憲法会議」を開催する
・行政院はCSSTAを送り返さなければなりません
・両岸協定を監視する法案は、現在の会期内に可決されなければなりません
3月30日、大統領府前で行進が行われることになった。
数十万人が集まる中、同日、世界中から海外の台湾人も行進を行った。
3/30 反服貿凱道活動
学生は、政府が適切な聴聞会に同意した後、
4月10日に立法院を去ることに同意した。
CSSTAが通過しないようにすることが、
この抗議活動の第一の目的であり、それは達成された。
(ここまで)
2014年の出来事には、
香港の「雨傘運動」(Umbrella Movement)がありました。
当然、台湾の学生には
「今日の香港は、明日の台湾」という心配があったわけです。
実は、このブログ記事での要点は“ひとつだけ”です。
「政府のブラックボックス運用」
平たく言えば、
「国民の目の届かないところで、重大な決定を下してくれるな」です。
これをきっかけに、
蔡 玉玲とオードリータンの
・デジタル政府とデジタル民主主義
・デジタル政府のデジタルプラットフオーム
・政府(役人を含む)〜一般市民(未成年を含む)の
自由で開かれたデイスカッションのWeb上のスペース
などが急ピッチで進んでいきました。
もし、「ひまわり学生運動」が弾圧されて終わっていたら
今頃、台湾はどうなっていたでしょう?
皆様は、どのようにお感じでしょうか?
P/S 次回は「オードリータンのシステム構築」
Linuxオタクな話を予定しています。
コンピューターに興味が無い方には
わかり辛い内容かも知れません。
(目下、下書きで、かなり苦労しています)
では、曲です。
もし台湾を中国の一部ではなく
琉球弧の南端と、とらえた場合
このような歌が歌われたとしても
少しも、不思議ではありませんね。
周華健(エミール・チョウ) Wakin Chau【花心 The flowery heart】