特に現在の日本のデジタル庁が、どうの、こうの ではないのですが
スタートが遅かった台湾が急速にデジタル大国になった要因を
調べるのは、意味があるのではないか? と思い、調べてみました。
今台湾のデジタル大臣と言えば、オードーリータン氏であり
同時に、タン氏を起用した蔡 英文(さい えいぶん、ツァイ インウェン)
中華民国総統に熱い視線が注がれます。
時を遡ること、2014年。
さて、2014年は、どんな年だったでしょうか?
スポーツに詳しい方ならば、ソチオリンピック。
国際情勢に詳しい方ならば
ロシアのクリミア併合、ウクライナのマイダン革命。
私は、どちらも詳しくないので
Linux Distribution CentOS7 リリース
くらいしか記憶にありません。
好きな音楽でも、2014年は特に記憶していません。
台湾がデジタル大国としてのスタートを切ったのが、2014年。
その頃の政権は、中華民国総統 馬英九氏率いる 中国国民党。
中国国民党は親中政党で「ワンチャイナ」を提唱していた政党。
「ワンチャイナ」という言葉は、中国共産党の発明ではない
というと、あまり良くない印象を持たれるでしょうが、
オードリータン氏を見出したのは、当時のデジタル大臣
蔡 玉玲(カイユリン Cai Yuling、ジャクリーン・ツァイ )。
近藤弥生子 | 台湾在住編集・ライターの記事から拝借。
蔡 玉玲氏は、本業は弁護士。ITの専門家ではない。
経歴には、IBM(*)グレーターチャイナ(香港、台湾、中国本土)の最高法務責任者
というのがあって、当時は製造業などの法整備はあったが
非製造業(IT業界を含む)への法整備を進めていったのが、蔡 玉玲氏。
その ITの専門家ではない 蔡 玉玲氏が、ハッカソン(*)に積極的に参加していたのが
オードリータン氏を見出したきっかけになっている。
IBM(*)
アメリカ合衆国ニューヨーク州アーモンクに本社を置くテクノロジー関連企業。
ハッカソン(*)
ソフトウェア開発分野のプログラマやグラフィックデザイナー、
ユーザインタフェース設計者、プロジェクトマネージャらが集中的に作業をする
ソフトウェア関連プロジェクトのイベントのこと。
ハックとマラソンを掛けた造語。
端的に言えば「才能の発掘」にも鋭い目をもっていた訳です。
では、蔡 玉玲氏は偵察にきたのでしょうか?
否、「デジタル民主主義」と言う概念があったのです。
このあたりが、面白く思います。
デジタルに関しては、与党も野党も関係なく
「民主主義」が最大のテーマであった訳です。
つまり、中国国民党の姿勢は中国本土に対する
あらかさまな敵対視を避けていたのであって
「民主主義」の概念は継承さていたのです。
と同時に、国民党政権から民主進歩党政権に移行した時に
蔡 英文氏は 「デジタル民主主義」とオードーリータン氏を
引き継いだのでした。
で、近藤弥生子 | 台湾在住編集・ライターの記事に注目。
蔡 玉玲氏の柔軟な考え方は、比類を見ない。
当時の オードーリータン氏 を、政府のメンター(*)として招いた。
と同時に、蔡 玉玲氏は、メンティー(*)の立場をとった。
(*)政府のメンター
助言する人。
(*)メンティー
助言を受ける人
蔡 玉玲氏は IT に関しては、35歳以下の人物ををメンターとして
迎える方針だった。
(ここが日本とは違うところ)
では、近藤弥生子氏の記事を紐解いてみよう。
【オードリー・タンの思考・インタビュー】
オードリーを台湾政府に抜擢した、当時の女性閣僚 ジャクリーン・ツァイ
非凡な法律家だったことがわかる。
では、その記事の要点をピックアップ。
蔡 玉玲氏は、こう述べた。
オードリー・タンは、次の世代のシンボル。
彼女たちのコミュニティの中心人物であって、
リーダーではない。彼らのカルチャーは、「開放」と「協力」。
法律は人の行為を律するものだから、
まずそれが適用される相手を知らないと良い設計できません。
民主国家とはそういうものではありませんか?
台湾の未来を変えるには、ハッカー精神が必要だと思っています。
オードリーはハッカー(*)から大臣になり、私も大臣からハッカーになりました。
(*)ハッカー
ハッキング。おもちゃの車はどんな仕組みになっているのか?
そういう興味を持った子供がおもちゃの車を分解して
中を調べようとするような行為。
さて、如何でしょうか?
IT大国になるには、考え方を変革する必要がありそうです。
さて、動画です。
《政治調査S202C 蔡玉玲》舞台裏の短いインタビュー
以下、自動翻訳
世界はとても速く変化しました
私たちの社会には非常に多くの多様な意見があります
どうすればすぐにできますか
変化する世界の中
間もなく対応するポリシーを策定できるようになります
これは私たちの今の非常に重要な課題です
それは私たち全員が目指すべき方向でもあります
私たちは社会の鼓動に追いつく必要があります
迅速な意思決定のためのメカニズムが必要です
同時に
未来のネットワーク化された世界に直面
世界中からもっと才能が必要です
私たちの業界を前進させるために私たちに参加してください
では、台湾はどのように世界を魅了しているのでしょうか。
トップタレントは喜んで台湾に来ます
私たちは協力して作成する必要があります
世界のハイエンドの才能に属する
台湾で働きたい環境
この環境には法的な側面があります
私たちの社会全体が含まれています
私たちだと思います
一緒に働かなければならない場所でもあります
国は私たち自身です
もし、あなたが
業界のどこにいても、どこにいても
台湾の政策に不満はありますか?
政府のシステムに入るのは少し時間をとる価値があります。
このマシンをより良く機能させるだけです
私はそれが私たちの国の将来のためにより良いだろうと信じています
《政問 S2 02 蔡玉玲》幕後短訪