もとはと言えば、2型糖尿病で始まったブログですが
いつの間にやら、気ままに語るブログになってしまっていました。
勤め人現役時代は、考えることが、基本的には
「仕事」と「血糖値をどうにかコントロールしたい」だけでした。
定年後は介護ヘルパーとして新たな生活を楽しんでいましたが
新型コロナ騒ぎで、ストップ(休職)。
そんな訳で、家に居るので
ついつい、いろんな事を考える“ゆとり”ができてしまいました。
朝は、早朝のウオーキングに始まって
帰宅後のコーヒーとラジオと新聞などと
ジジ臭い暮らしをしております。
とは言え、まったく遊んでいる訳ではありませんで・・
介護報酬制度を自学・自習したりしてます。
これが簡単かと思いきや、ややこしいって何の・・
ほんと、政府はいったい何を考えているのか?
と思うことが多々あります。
(そろそろ、ぼやくぞ・・)
1,日本の介護は進んでいるか?
以下、日本の高齢者介護の特徴
・要介護と認定された場合、その度合いによって国と自治体から補助が出る
ここ、後(2)で説明しますが、少し(いや、かなり問題がありそう)
・介護にかかる費用の1割の自己負担で済む
(基本1割、収入によって2割〜3割もある)
・サービス事業所が多数あるので、自分が気に入ったところを選択できる
これは地域によるが、かならずしも、そうではない。
実際には、介護施設の倒産などもある。
入所(入居)は、すぐには利用できないケースも出てきている。
・介護保険の場合は民事上の損害賠償請求までできる
これは非常にデリケートな話し。
認知症(すべてではないが)が重度の場合とか
精神疾患などが影響した場合、
自分で勝手に暴れたりすることがある。
その結果、自分で怪我やその後遺症を招く場合がある。
こういう場合は、話しがやっかいになる。
病院と違うのは、介護施設では、いかなる場合でも
拘束はできない。(認められていない)
ヘルパー泣かせだが、大変なのは施設長。
家族の方に、どう説明するか。
民事裁判を起こすのは、利用者の家族の方。
2,介護は厚生労働省かと思いきや、財務省も関係している。
それが、どういうことになるか?
2022年4月
財務省は、訪問介護と通所介護(デイサービス、リハビリ)の
給与カットを検討。
なんでだ?
社会保障が理由で、消費税増税したではないか?
要介護度1〜2を「軽度」とする(改める)。
要介護度 2 は、レンジが広い。これがヘルパー泣かせ。
要介護度 1 に近い 要介護度 2 なのか。
要介護度 3 に近い 要介護度 2 なのか。
介護認定は、担当医のさじ加減なので、
要介護度 2 は、その定義が広い。
つまり、介護負担が違ってくる。
一概に「軽度」とは決められない。
実は、これは、訪問介護と通所介護の
給付カットという目論見もあるらしい。
それが、「総合事業」への移行というもの。
総合事業は、国の保険制度ではなく、
各自治体が行うもの。
なので、国の保険は使えない。
これが財務省の言う、財政の健全化らしい。
ねっ! こんな事を考えているんだ。
今まで、国のサービスだった
訪問介護と通所介護が廃止されて、
自治体の総合事業に移行される。
このことは、
1,サービス内容と料金は自治体が決める。
なので全国一律サービスではなくなる。
2,ここで、地域格差と言う話がでてくる。
つまり住むところによって、サービス内容や料金が
大幅に違ってくることが考えられる。
3,国のサービスは、介護を本業とする人たちによって
提供されるが、自治体によるサービス事業(総合事業)は
他業種からの参入や、地域のボランティアなどもサービス提供が
できるようになる。
4,ここで、要介護度 2 の話に戻る。
本来、介護保険サービスをうけるべき症状の人が
総合事業サービスを受けることとなり
本来、その人(利用者)が受けるべきサービスが
受けられず、症状が悪化することが考えられる。
5,つまり、日本の介護サービスが利用者本位ではなくなる。
そして結論。
これが、「日本の介護は進んでいる」と言えるだろうか?
皆様は、どう、お感じでしょうか?
今は、自分は若いから、介護なんて、ピンと来ない方も
おられるとは思いますが、
幸か不幸か、少なからず高齢化した時
(自分だけではなく、まずは自分の親から)
介護の事をお考えになられる必要が出てきます。
P/S 1 連日のロシア・ウクライナの報道に
気を取られている間に、
こんなことが起こっているのであります。
P/S 2 確か、政府の方針で、自治体には
長期計画作成なるものが課せられているのですが
あなたの町(都道府県・市区町村)の長期計画を
市の福祉課とか(それ以外も)
チェックされることをオススメします。
それは、あなたの町をどういう町にしようと計画しているか?
の話ですから。
合わせて、読みたい記事
さて、曲をお送りしましょう。
1985年のヒット曲。
なんだか、歌詞が面白いんだな。
君の人生へようこそ
後戻りはできない
おれ達が眠っている間にも
君を見つける
最善の行動で
母なる自然に背を向けて
誰もが世界を支配したがっている
Tears For Fears - Everybody Wants To Rule The World