まずは、「公益財団法人 長寿科学振興財団」から
フレイル予防・対策:基礎研究から臨床、そして地域へ」という
解説書があります。

https://www.tyojyu.or.jp/kankoubutsu/gyoseki/pdf/R2_frailty_gyosekishu.pdf

320ページに及びます。 なので、まだ読んでいません。


それ以外の刊行物としては、「エイジングアンドヘルス」があります。
 


こちらは、読みやすくできていますので、読んでみることをお薦めします (PDF無料ダウンロード)。


今、自分は、年老いてはいないと思ってはいても
人間、生きておれば、必ず老いていきます。
言い換えれば、「老いるということは、生きている証拠」と言えます。


なので、私は、たくさんの方々に、一度は介護・福祉を学ぶ機会があればと思っています。
そのために、介護資格を取得できる学校へ通ってみるのは、
例え、介護・福祉の分野で仕事をしようと思わなくても、
何か、役に立つことがあると考えます。


それは、「老いるとは何か?」を学ぶことですから。


いずれは、自分も老いていきます。
つまり、“自分のために学ぶと”いうことにも、なります。



さて、今回のお話は、フレイル(加齢により心身が老い衰えた状態)について考える

で、義母のことで、気がついたことがありましたので、
お話したいと思います。


94歳の義母にとって、今年は散々な年となるかと思っていました。
1,足腰が弱ってきて、とにかく動くことが、おっくうになりがちであった。
2,新型コロナ・ワクチン、第1回目の接種で、接種直後に気を失って倒れた。
3,その後に何故か、薬のことだけが、わからなくなった。
  認知症ではないので、他のことは、わかりますが、
  朝・夕の薬だけが、どれを飲んでいいのか、わからないと言う。
  まあ、皮膚のかゆみ止めなのだが、この薬は、まったく効果がない。
  どうせ、たいした薬ではなかろうと思い、放置している。
  代わりに、入浴後に使ってもらうために、介護用品コーナーにあった
  ローションを買い与えた。これは効果があったようだ。
4,日常生活における QOL(生活の質)の低下がみられるようになった。


対策としては、
1,要介護度の見直しをした。(地域包括センターのケアマネさんに相談した)
  結果、要支援度2から、要介護度1に変わった。
2,足腰が弱った対策として、リハビリ系のデイサービスに通ってもらうことにした。
  各種運動、入浴介助、体のマッサージなどが受けられるようになった。

結果、徐々に日常生活でも、体を動かすようになった。
家のまわりの草刈りをするようになったのです。


1,社会的環境は、特に問題は無いと思った。
  田舎のことなので、ご近所のおばさん・おばあさん達が
  世間話をするために、家にやってくる。
2,デイサービスで世代の異なる人と、会話を交わす機会もある。


残された問題は、「何が、生きがいか?
何をやれば、楽しいのか?」。
このことについて考えることが、自分達(家内と私)の課題となりました。


義母は、農家生まれの農家育ちの長女。
子供の頃から、農業を教わり、農業(米・野菜など)全般をやってきた。
その他には、収穫した野菜や果物を加工したり(漬物・味噌・今の季節ならば干し柿とか、柿の葉茶とか)。


つまり、農業のことならば、何でも知っているのです。


今、家内と私は、義母の畑の再生作業を、1週間に1日、ないしは、2日やっています。
荒れ果てた畑を、義父(故人)が健在だった頃の状態に再現しようという
それなりに、しんどい肉体労働(作業)なのですが。


義母が、俄然元気になるきっかけは、以外なところにありました。


私  「刈った草は、決められた日(年に一度だったかな)にしか焼いたらあかんのは、わかってるねんけど。
はっきり言うて、今焼いてしまったほうが、すっきりするねんけど。」
義母は、しばらく、外を眺めて・・・
義母 「今日は、大丈夫や。そんなに風は吹いてないわ。
あっちこっちに、燃え広がる心配はいらんがな。焼いてしまい。」
私  「自治会に怒られへんかな?」
義母 「心配無いわ。」


言われるままに、やってみることにしました。
まず、刈った草を、かき集めて、草の山を何箇所に作りました。


すると、今まで足が弱っているからという理由で、畑に入ろうとしなかった義母が
畑に入って、一輪車を押して、刈った草を集めて運び始めた!!!


私(心の中で) 「いったい、どうなっとるのや?」


それで、草の山に火をつけました。
多少、風が吹いてはいるものの、他に燃え広がらない。


私(心の中で) 「さすがに、長年の経験からくる判断力は、たいしたものやなあ。」


以下、10月15日(金) 撮影。






義母 「風が吹き始める(吹き始めた、ではない。つまり予測)から、ここで止めとこう。」
草の山を、いくつか残して、この日は作業終了。

以前から、引っかかっていたのが、この長い蔓の雑草。
ずいぶん伸びて、太くなったのが、あちこちに、たくさんあります。





これだけは、根から抜いておかないと、根があるかぎり、また生えてきます。
試しにひとつ、スコップと鍬(くわ)を使って、根を抜いてみました。
根の部分が、握りこぶし位の大きさでした。
次回の作業は、10月18日(月)に決めました。


で、10月18日(月)。


義母は、残っていた草の山を、既に焼いていました。
完全の残ったのは、蔓を根から掘り起こして抜く作業。

これは、私ひとりでやることになりました。
家内と義母は、母屋の縁側で、干し柿の準備。
1、柿の皮を剝く。
2、紐で縛る(吊るすため)
3、縛った柿を、湯に通す。


さて、私は鍬を振り上げて、根を掘り起こす作業に専念しました。
畑全体ではなく、約1/3の部分(面積ではなく、3か所のうちの1か所)だけ、集中的にやってみました。
作業時間にして、約2時間。




掘り起こした蔓で、小さな山が2つできました。
鍬を振ってみて、わかったのですが、土は意外に柔らかかったです。
今日は、これくらいにしておいて、後は納屋の整理・整頓をやることにしました。




義母は、これから柿を干す前の、日向で一休み。
この日に準備した柿は、27個。




一応、家内と義母に畑を見てもらいました。
結果、畑の他の部分は後にして、蔓の根を抜いた部分だけでも
畝(うね)を作り直して、何かを植えることができるようにしようという事で方針決定。

次回は、畝(うね)作り、土寄せの予定。
できれば、石灰を捲いて、土を酸性から中和させたいと思いました。
その後は、次の次には、バーク(堆肥)と牛糞を入れて、耕したいです。

そろそろ時間なので、車で1時間、家(明石市)に帰ることにしました。

畑の隣の池の水面が、キラキラと輝いていました。




さて、話の本題に戻ります。
フレイル(加齢により心身が老い衰えた状態)について考える。

実は、フレイル対策というのは、何も難しい理屈・理論ではないのかも知れません。
やりたい事をやってもらうための「手助け・共同作業」。
そして、義母の長年の経験によるアドバイスを、きちんと聞く。

それだけで、よかったのでした。
実にシンプルな話でした。


家内と私は、毎日畑へは行くことができません。
が、しかし・・・
義母が、毎日畑で栽培を楽しむことができる日がやってくるよう、
自分たちは、できることを、やるだけ・・・です。

 

 

で、今回のお話の結論。

老いていても、生きる」ではなく

老いていても、活きる」であり続けたいものです。

 

 

P/S この日は、こちらで、たまごを買いました。

  お気に入りのお店。

 

 



さて、曲にしましょう。
今回は、私の好きな曲の押し付けで、すみません。

Grinder Switch - Can't Keep a Good Man Down