いまからお話することは、
糖尿病の有り無しに関わらず
知っておいて損の無いお話です。


私は医師でも栄養士でもありません。
2型糖尿病患者歴が長いので、
いままで、医師・栄養士の方々から教わったことを
簡単にまとめてみました。


ダイエットの種類

1、カロリー制限

  バランスよく食べたい人向け
  中長期的に効果を期待する人向け

2、糖質制限

  糖質中心の食生活だった人向け
  短期間に効果を期待する人向け

3、脂質制限

  たくさん食べたい人向け
  短期間に効果を期待する人向け


上記のうち、”3、脂質制限”は
私自身がよくわかっていないので、
ブログに書く予定はありません。

脂質/脂肪については、dr.cate (Catherine Shanahan)
勉強中ですので、それからにします。


今回は、第1話として、カロリー制限のお話。



1、カロリー制限

  2型糖尿病改善目的で一昔前によく行われていました。
  現在では、「しっかり食べないといけない」に変化しています。

  実際に入院してみるとわかりますが、
  変に少食だと、管理栄養士さんがすっ飛んできて
  何故食べないといけないかを、説教されますよ。
  無論、病院によりますが。

  ここでお話するカロリー制限は、昔、2型糖尿病治療で
  行われたカロリー制限とは違います。

  まず、このような条件があります。

  ・お菓子、飲み物、アルコール類を外して考える。
    カロリー計算が難しくなる。

  ・肉・魚・たまご・野菜など、まんべん無く
    多品種摂取で考える。
    偏食による栄養の偏りを無くす。

  ・一日あたりの運動量をベースに、平均的な
   摂取カロリー
を探す。

  ・そこで得られたカロリー量を、何がなんでも
    貫きとおすような、お堅い考え方をしない。
    ガチガチに考えるとストレスの原因になる。
    人間、食欲があるとき、無い時がある。
    常に、体の声を聞いて実践する。
    そのための、平均的摂取カロリー。
    これは、人によって違う。

  一般的には、2型糖尿病のような基礎疾患が無い限り
  カロリーの約50%は、ご飯から摂取すます。
  ごはんの量は、1食あたり 最大で 160g くらい。

  制限という言葉を使うから、誤解を招きますが
  普通は、最低摂取すべきカロリーと考えたほうが、
  分かりやすいと思います。

  ある程度は、どの食材で摂取できるカロリーはどれくらいか?
  を自分で計算できたほうがよいですが、
  そうでなければ、栄養士さんによる栄養指導を
  積極的に活用すると良いでしょう。
  計算法を教えてくれます。
  それに、献立サンプルも提示してくれます。

  よく使われる、栄養成分表は、現在では
  文部科学省から”日本食品標準成分表” Excel版がリリース
  されています。 ダウンロードして活用できます。

  スマホユーザーであれば、民間のカロリー計算サイト
  利用すると良いでしょう。


  ・消費カロリー > 摂取カロリー   カロリー不足

  ・消費カロリー = 摂取カロリー   ちょうどいい

  ・消費カロリー > 摂取カロリー   カロリー摂りすぎ

  
  下記の数値は、一般論としての数値です。
  それぞれ、ご自分の運動量をベースに算出してみるべきです。
  50代以上の女性を対象とした場合、

  ・ほとんど座っていることが多い(デスクワークなど)場合
    一日 約 1,600 kcal 

  ・普通、通勤・家事・買い物などの軽い運動を伴う場合
    一日 約 1,900 kcal

    ・立っていることと、運動量が多い場合
    一日 約 2,300 kcal

  アルコール飲料が好きな方には、次のことを知っておけば
  良いかと思います。

  ・焼酎やウィスキーなどの蒸留酒(アルコール度が高いもの)は
   カロリーが低い。但し、飲み過ぎに注意。

さらに、このことも知っておくといいでしょう。

・エネルギー源として、炭水化物を多めに摂ると
 いわゆる”小腹が空いた”状態が起こります。
 その結果、間食を摂らないと、集中力が途切れたりします。
 栄養配分を考えましょう。
 そのうえで、しっかりめに食べましょう。

なので、脳を使ったから甘いものが欲しいというのは
決して、健康な状態とは言えません。

いつもよりも、体を動かしたから、お腹が空いた
は、理解できます。 これは健康な証拠です。

  
さて、如何でしょうか?
実は、現在のカロリー制限は、苦しいものではありません。
実践して、損はありません。


次回にお話しする予定の、糖質制限は
カロリー制限の進化形とお考えください。
決して、突飛な発想ではありません。



さて、休憩しましょう。

今回、お送りする演奏は、とても心地良い音楽です。

Natalia Lafourcade: NPR Music Tiny Desk Concert