私はデンマークについて何も知りませんでした。
今でも十分に理解したとは言い難いのです。
デンマークの首相が メッテ・フレデリクセン Mette Frederiksen という
41歳の女性であることも知りませんでした。
いちばんいけないのは デンマークがニュージーランドと並ぶ
新型コロナ対策に成功した国であるということを知らなかったこと。
従って、新型コロナ ニュージーランド事情 2020-08-14 で書いた
記事の一部を訂正しないといけません。
(誤)
新型コロナ対策で効果を奏した国は世界で2カ国。
それは台湾とニュージーランド。
(正)
新型コロナ対策で効果を奏した国は世界で3カ国。
それは台湾・ニュージーランド そしてデンマーク。
介護・福祉を除くと、デンマークの情報・ニュースは不思議なくらいに少ない。
これは悲しいことです。
とりあえずデンマークの新型コロナ対策を知るには
その一部ではあるが
デンマーク警察の Webサイトを見るのが入口として入りやすいかと・・・
DANISH POLICE POLITI
Coronavirus/COVID-19 in Denmark and border crossing
Information from the Danish authorities about coronavirus/COVID-19.
https://politi.dk/en/coronavirus-in-denmark
他にも、このような記事がありますが・・わかりにくい・・
平均的日本人が英語を使おうとするのと同様、ヨーロッパ人の英語も難しい。意訳しづらい。
The Covid-19 pandemic in Denmark: Big lessons from a small country
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7217796/
「あー、こんな記事があって助かった」というべきか「この人がいて助かった」というべきか。
とにかく助かった。 その人の名は「ニールセン北村 Tomoko Kitamura Nielsen」。
以下、彼女の記事を転載。要点のみを見ると
支持されたポイントは、大きく分けて3点あります。
政府の姿勢、情報の一元化、そして迅速な経済補償です。
1、まずは政府の姿勢です。大事な決定の際には、
必ず関係閣僚とその決定に携わった機関の責任者が出席して
記者会見を行いました。いずれも自身の言葉で、どのような議論が行われ、
なぜこの結論に至ったかという経緯を丁寧に説明していました。
非常に透明感がありました。
またメディアからの質問だけでなく、市民から出た疑問や不安にも向き合い、
的確に回答していました。
首相は子どもたち向けの記者会見も行い、子どもたちも社会の一員である
という姿勢を伝えました。
そのような姿勢が評価され、4月上旬の調査で「政権のコロナ対策を支持する」
と答えた人が86%に登りました。
2、情報の一元化です。
当初は、新型コロナに関する様々な情報が飛び交いました。
そこで政府は、情報収集からアクションまでワンストップで可能になるシステムをつくりました。
・健康や医療、検査や治療などに関しては保健省のホームページ
・補償金や税制に関してはビジネス庁のホームページ
・政府の記者会見など全般的なところは警察庁と、3つに集約したのです。
国民は必要な情報がどこにあるかがすぐにわかるので、ストレスはありませんでした。
3、迅速な経済補償も重要です。政府は早急に民間企業や個人事業主に向けた補償制度を立ち上げ、
国民は安心して自粛に入ることができました。
収入の減少に対する補償金は、民間企業でも個人事業主でも、
3~4か月分もらうことができると定められました。
こうした対策によって倒産件数を抑える効果は大きかったはずです。
私のような個人事業主も、企業と同様に4ヶ月分が支給されています。
申請はオンラインで5分から10分程度で終わり、約1か月後にはまとめて振り込まれました。
ロックダウンや補償手続き、そして情報の一元化がスムーズに行われた背景には、
社会でIT化が進んでいたことが深く関わっています。
デンマークでは、どこにいても働ける環境づくりをめざしたインフラづくりがほぼ整いつつありました。
そのため、ロックダウンと同時に公務員はすべてリモートワークになり、
一般企業も問題なく移行することができたのです。
大切なのは、どういう社会を目指すのかというしっかりとしたビジョンがあって、
なぜそうしなければならないのかが国民と共有されているかどうかです。
デンマークの政治では、何よりも公平性や透明性が重んじられています。
また汚職・腐敗が世界で最も少ないことで知られています(※腐敗認識指数2019年より)。
デンマーク国民にとって政治家は身近な存在です。自転車で通勤する議員も大勢いますし、
政治家のメールや電話番号は常にホームページで公開されています。
国民からすれば誰もが政治に参加しやすい雰囲気がある一方、政治家からすると
無責任なことができないという緊張感があるということでもあります。
デンマークでは常に自分の国がどうありたいかというビジョンがはっきりしていることだと思います。
と同時に、そのビジョン実現のために、しっかりと教育に落とし込まれていることも重要だと思います。
IT化だけでなく、気候変動対策や農業、エネルギーなどあらゆる面で、自分たちの国はどんな特色を
打ち出し、世界の中でどういうポジションを担いたいかという明確なビジョンを持っています。
私の思い。台湾・ニュージーランド そしてデンマークの記事を読むと「日本の痛いところを突っつかれる」感じがします。
日本には国民の不安はありますが、日本という国に対しての政府・国民の明確なビジョンは存在するでしょうか?
ニュージーランドに続きデンマークからも思い知らされることとなりました。
ビジョン実現のために必要なことは「政府に対する国民の信頼」であるということ・・でした。
あー、なんたることをサンタルチア。
あの、これは私が小学生の時に音楽の授業中につくったギャグです。
意味は「なんたることだ」と有名なイタリアはナポリ民謡の名前をフュージョンしたものです。
今でも時々使っています。 これは「長寿ギャグ」なのであります。 ちょっとだけ自慢。
落ち込んだ時に使ってください。
落ち込んでもアホなことを言わずにおれない。
自分が関西人であること(関西以外の方の場合、ひょっとして自分は関西人か?)
が実感できるという効果・効能があります。
台湾・ニュージーランド そしてデンマークの方々もどうぞ get together。
では皆さんもご一緒に。あー、なんたることをサンタルチア。
声が小さい!! もう一回!!
では気を取り直して、今回の動画は
Danish String Quartet: NPR Music Tiny Desk Concert
音楽を紡いでいくかのようなアンサンブルが素敵です。