今回は私が「2型糖尿病」について知った(知っている)ことを
まとめて紹介していきたいと思っています。


糖尿病の種類

1、1型
  すい臓のインスリンを出す機能を破壊されてしまった時に起こる。
  原因は不明。

2、2型
  インスリン分泌低下とインスリン抵抗性
  日本人の場合、インスリン抵抗性が多数派
  インスリンが正常に分泌されているにも関わらず
  インスリンの機能が阻害される時に起こる。
  原因にはさまざまな説があるが、「酸化ストレス」が
  原因とする説が国内では有力傾向にある。

3、その他疾患によるもの
  膵外分泌疾患、内分泌疾患、肝疾患
  薬剤や化学物質によるものや、感染症などなど

4、妊娠糖尿病
  妊娠中だけ糖尿病に近い状態にあること


現在、生活習慣病とよばれている糖尿病は「2型」を指す。
「1型」や「その他疾患によるもの」はれっきとした病気です。


ここでは「2型」について考えてみます。



当初、2型糖尿病は「運動不足」「過食による肥満」が原因と考えられ
「カロリー制限」、「服薬」、「運動」の3点セットが治療法とされてきた。


現在の糖尿病治療ではカロリー制限は行われていない。
日本糖尿病学会は 2005年以降「糖質制限」を取り入れている。
ただし、一切糖質を摂取しない「ノンカーボ」は認められていない。
その治療は日本糖尿病学会認定の”糖尿病専門医”の「ローカーボ」路線にある。
したがって「ケトン食」はないが、動物性・植物性のたんぱく質は
「カロリー制限」時代に比べて摂取量は多い。 たんぱく質の過剰摂取は無い。

現在も「服薬」「運動」は継続して行われているが、
かつての3点セットとは、その解釈がまったく異なる。

「運動」は、摂取した糖質をエネルギーとして使う体のサイクルの維持のために行う。
「服薬」は、サイクルの維持のサポートのために使われる。
糖質は、運動のためのエネルギー源としてのみ摂取する。



それに対して「ノンカーボ」という糖質を一切摂取しない食事療法がある。
その代表的な存在は

1、兵庫県加古川市の「崇高クリニック」
  ハーバード大学で研究員・准教授を務めた荒木裕院長と
  院長夫人 荒木里先生による「栄養学に裏打ちされたノンカーボ食品」の
  研究・開発が行われている。
  1983年帰国後、国内初の糖質制限治療をおこなったことで有名。
  薬を極力使わない治療でも有名。 ”メトグルコ”もありません。
  
2、京都府京都市右京区の「高雄病院」
  江部康二高雄病院理事長考案のよる3種類の糖質制限食治療が行われている。
  マスコミや多数の著書で知られている。
  糖質制限食治療は運動ができない患者さん(寝たきり)に対して
  行われたのがきっかけと言われている。
  また江部理事長も2型闘病患者であり「スーパー低糖食」と呼ばれる
  完全な糖質制限食を続けている。
  江部理事長は「間違えた糖質制限の危険性」ついてマスコミやネットを
  つうじて発信・警告している。


糖質制限については「間違えた解釈」が世に広まった? こともある。
1、糖質こそが糖尿病の原因であるかのような誤解
2、糖質を悪とする世の中の風潮


これについては、糖質制限が世に知られる以前から荒木院長が明確に説明している。

2型糖尿病になったのは「体が弱った」から。
どういうことかと言えば「基礎代謝力」が減退したから。
「基礎代謝力」は「安静時の代謝能力」のこと。
一般的には「運動による代謝」が「安静にしている時の代謝」よりも多いと思われるが
正常な場合「運動による代謝」と「安静にしている時の代謝」の比は 3:7 だと説明している。
その「安静にしている時の代謝」の力が減退してしまったのが「2型糖尿病」である。

そして、その原因は「車とエアコン」による生活様式の変化であると指摘。

荒木院長のわかりやすい説明。

「糖を処理しきれない体になってしまったのだから糖を摂るのはやめよう」
「さしみを食べても血糖値は上がらない。寿司を食べたら血糖値は上がる。
 ステーキを食べても血糖値は上がらない。サンドイッチを食べたら血糖値は上がる。」
「私は血糖値が上がる食べ物を食べるのはやめようと言っているだけだ」

「2型糖尿病の日本人の体を車に例えればアメリカの車に対して軽4車みたいなもの」
「肉をしっかり食べて白人共に負けない体を作りましょう」

初期の崇高クリニック「食肉ダイエット」は、朝食・夕食は主食を抜いて
昼食は好きなものを食べていいとしていたが、
現在は「断糖食」として「完全糖質制限」のみ行っている。
「断糖食」は2週間続けると確実に結果が出るのが特徴。
ただし途中でやめたら、元に戻ってしまう。 生涯続ける食事法である。

キーワードは「健康で長生きしましょう」。

すべての点においてではないが荒木メソッドは、リチャード・バーンスタイン博士の
「糖尿病解決 Diabetes Solusion」と符合している。



糖尿病治療のみならず、さまざまな病気治療で成果をあげている医療の例として
清水公一院長による「リセット医療」がある。 板橋区新板橋クリニック(東京都板橋区板橋)。
「糖尿病を発症する考え方・行動の習慣をリセットして、
 新しい考え方・行動の習慣を選択することで、糖尿病を改善して、糖尿病を治すことを達成する」。

詳しくは、youtube 「リセット医療」で検索。一連の動画を参照されたし。



一方、現在の糖尿病治療の主流は「日本糖尿病学会」と同学会認定”糖尿病専門医”。
これは同学会が認めているかどうかは、私は知らない。
大阪大学での研究成果による「”酸化ストレス”が減ればインスリン抵抗性は改善」するという説。
おそらく国内では、この説が有力になるであろう。
ただし、「酸化ストレス説」の真偽のほどを私は知りません。

外部リンク 「酸化ストレス」が減ればインスリン抵抗性は改善 脂肪組織の「酸化ストレス」が病的な肥満の原因

私には、こちらの方がわかりやすい。

外部リンク 健康長寿ネット 高齢期を前向きに生活するための情報 酸化ストレス



2型糖尿病でお困りの方が、どの方法を選ばれるのがベストか? はわかりません。

逆に言えば、治療法を選べる状況にあるのです。


ということで、今回お届けする動画は

リセット医療と糖尿病:リセット医療から自立した健康生活へ



続けて

リセット医療と糖尿病 Part10 体験者の声