定年までは、プログラマー/エンジニアの仕事に40年間従事していました。
定年後も1年間、この仕事を続けました。
結局は、41年間。


新人の頃も、定年が見えてきた頃も
何かの問題に直面した時、私は常にこうやってきました。


わからなくなったら、頭を冷やして原点に帰れ。
困惑状態を続けていると問題は今以上に拡大していく。


それこそ、そんなことやっていると
死んだ時に墓の石に、戒名「困惑」って書かれてしまうぞなぁ。もしー。


もはや、何故2型糖尿病になったは考えないとして
2型糖尿病になってしまった事に対して、今後どうするか。
暑い夏場の食欲減退時の食事はどうするか。


安定した血糖値と基礎体力維持するために
どうやって安定した糖質制限で1年間を過ごすか。


食事療法の難しさは、正しい理論だけでは楽しい食生活は難しい。
人間は食べることにさえ嗜好性や好みというものがある。


ライオンが草食動物を襲って食べるのとは違います。


特に日本の伝統的な食生活は、春夏秋冬 (四季) を味で楽しむというのがあり
子どもの頃から、そういった家庭料理 (たいそうなものでなくとも) に慣れ親しんだ人にとって
2型糖尿病向け食事制限は、受け入れがたいのも事実。


まずは必須条件を押さえよう。


人種の違い、文化の違いを横に置いておいて
アメリカ糖尿病学会の記事を読んでみよう。


以下、抜粋。


American Diabetes Association. Diabetes Care
https://care.diabetesjournals.org/content/42/5/731

The amount of carbohydrate intake required for optimal health in humans is unknown. 
Although the recommended dietary allowance for carbohydrate for adults without diabetes (19 
years and older) is 130 g/day and is determined in part by the brain’s requirement for glucose, 
this energy requirement can be fulfilled by the body’s metabolic processes, which include 
glycogenolysis, gluconeogenesis (via metabolism of the glycerol component of fat or 
gluconeogenic amino acids in protein), and/or ketogenesis in the setting of very low dietary 
carbohydrate intake.


ここでのポイントは、
Although the recommended dietary allowance for carbohydrate for adults without diabetes (19 
years and older) is 130 g/day
「糖尿病ではない成人(19歳以上)に推奨される炭水化物の食事許容量は130 g /日」


ということは、2型糖尿病を持つ者にとっては糖質を制限することは必須である。


現実はどうか?
日本人の食生活は、主食と副食が基本。日本人はこの習慣から抜けられない。
私とてまったく同様。


ついこの前の入院していた時 (神戸市内の医療センタ-ですぞぉ) の主食を見ると


・朝食

 

 

食材 数量/分量 エネルギー kcal タンパク質 g 脂質 g 炭水化物 g
食パン 6枚切り1枚 60g 158 5.58 2.64 28.02

 


これが2枚なので

 

 

 

 

 

食材 数量/分量 エネルギー kcal タンパク質 g 脂質 g 炭水化物 g
食パン 6枚切り2枚 120g 316 11.16 5.28 56.04

 


・昼食と夕食

 

 

 

 

 

食材 数量/分量 エネルギー kcal タンパク質 g 脂質 g 炭水化物 g
ごはん 1膳 160g 269 4 0.48 59.36

 


昼と夜の2回なので

 

 

 

 

 

食材 数量/分量 エネルギー kcal タンパク質 g 脂質 g 炭水化物 g
ごはん 2膳 320g 538 8 0.96 118.72

 


・1日あたり合計

 

 

 

 

 

  エネルギー kcal タンパク質 g 脂質 g 炭水化物 g
1日あたり 合計 854 19.16 6.24 174.76

 

 


1日あたりのカロリーを 1,600kcal とした場合(入院食は 1,600kcal)
炭水化物でその約5割を解決していることになる。


が、しかし


これは2型糖尿病ではない人の場合には良いのだろうが
2型糖尿病の者には、炭水化物摂取量 174.76g はかなりきつい。
インスリンとメトホルミンが待っているのである。
2型糖尿病の場合、それでも安定した血糖値は難しい。
私はこれを、48歳から59歳までに経験済。
薬物療法には、必ず運動療法がペアになっています。


暑い季節の運動療法はきついですぞ。それこそ、熱中症対策万全で臨まねば倒れますぞ。
夏場は体力の消耗が激しいので、よくよく気をつけねば。
NHKは連日放送しています。
不要不急の外出は控えるように。


運動療法は不要不急の外出と違うぞなぁ。
さぁ、どうする?


結論から言えば、2型糖尿病の者が
「糖尿病ではない成人(19歳以上)に推奨される炭水化物の食事許容量は130 g /日」
さえ守れなければ、問題の先送りどころか
生涯、問題解決を放棄することになる。
血糖値コントロールに悩まされる人生を送ることになる。


私は、血糖値コントロールのことだけを考えて生活できません。
介護の仕事もあれば、社会福祉協議会の「認知症の人が安心して暮らせる街作り」の
ボランティア活動も待っている。 家内の実家の農業の手伝いもある。
いつだって、社会とのつながりを持ちながら元気に活動していたいのである。


なにも政府が言う一億総活躍に賛同している訳ではないが
仕事は体が続く限り、やり続けたいのです。
70歳になろうが、75歳になろうが。


話が逸れた。元に。


厳しい現実ではあるが、日本の2型糖尿病持ちは
今流行の、「豆腐ライス(ソイライス)」しかないのです。
まずはこれを、主食として献立を考えるしかないのであります。


では、


1食あたりの主食

 

 

 

 

 

 

食材 数量/分量 エネルギー kcal タンパク質 g 脂質 g 炭水化物 g
木綿豆腐 1丁 300g 216 19.8 12.6 4.8

 

 


1日あたり(日に3食)として

 

 

 

 

 

 

食材 数量/分量 エネルギー kcal タンパク質 g 脂質 g 炭水化物 g
木綿豆腐 3丁 900g 648 59.4 37.8 14.4

 

 


んー、どうだろう?
糖質の控え具合としては良いし、たんぱく質の摂取量としても良いのだが
カロリー解決するには、後 1,000 kcal 足らない。
その問題は、後にするとして
まずは、この豆腐ライスを食生活基盤として定着させることだ。


ただね、人間の食事は野生の動物の喰らう行為とは違うのです。
如何に美味しく楽しくがなければ続けられません。
正しい理論だけでは、食べられないのです。


プロの調理師さんや、料理研究家の方々が簡単に作れて美味しい豆腐ライスメニュー。
考案して公開してくれたら救われる 2型糖尿病持ちの人、多いだろうな。
献立の話は素人には何故か限界があるように思える。


医学・医療としての理論的糖質制限食だけでは限界があります。
理論一辺倒の糖質制限食を続けていると
ストレスの原因になります。それも今まで経験したことのないストレスの。


他人の考えた調理法であったり、自分で考えた調理方であったり
いずれにせよ、まずは長く継続できる豆腐ライスを考えない限り
糖質制限は難しい。


書籍 Dr. Bernstein's Diabetes Solution は、奇跡的な名著ではあるが

Dr. Bernstein's Diabetes Solution: The Complete Guide to Achieving Normal Blood Sugars

https://www.amazon.co.jp/Dr-Bernsteins-Diabetes-Solution-Achieving/dp/0316182699


あれは、医学・医療の世界の人が読めば名著なんだろうけど
私もチラッと読みましたが、レシピのページが
私には何の役にも立たなかった。
著者がアメリカ人なので、そこに書かれているのは欧米人には有効なんだろうけど。


日本人には、真夏の食欲減退時でも豆腐ライスの簡単で美味しい食べ方の工夫こそが
Japanese type 2 Diabetes Solution (日本の2型糖尿病の問題解決) の入口なんだ。


良い調理法見つけたら、記事に書きますが
私もいちから出直し。試行錯誤。自分で問題解決。
やらねばならない。


崇高クリニック 荒木院長は私にこう言った。


だれがどう言ったから。
かれがこう言ったから。
そのような事で、自分の事を人のせいにしてはいけない。
決断したからには、全て自分に責任があるのだよ。
人のせいにするのは、日本人の最も悪い癖だ。
人のせいにするのは、世界でも日本人だけだ。
アメリカ人には、そんな人はいない。
みんな自分のことに責任を持って生きている。
何故、自分で考えようとしない?
何故、自分であれこれやってみようとしない?



長い話になってしまった。
残念なことに アルツハイマーで亡くなった歌手 グレン・キャンベル
1968年のヒット曲。

カンザス州の都市のウィチタで電線工事をやっている男の話だ。
歌詞やストーリーの解釈の仕方で、印象が違ってはくるものの
興味深い曲やなぁ。なんか、アメリカ人がこの曲好きなん
わかるような気がします。

今回は、この曲で心の落ち着きを取り戻してください。

Wichita Lineman - Glen Campbell