この日は「春分の日」。会社は休みでしたが、
やり残した課題があったので休日出勤しました。
課題はなんとか消化したのですが、
「このまま一日を過ごしては、なんとなくもったいない」などと思い
15:30に会社を引き上げることに。


JR元町駅から、次のJR神戸駅で下車。
歩いて新開地まで行くことに。


今日は「アート街道 STREET LIVE」の日。








旧「新劇ゴールド」前の会場へ向かうことに。
* 新劇ゴールド
 懐かしい。昔私がまだ高校生だった頃、ほらっ、よくある話が・・・恥ずかしいな。
  その年頃だったもので、いわゆるスケベな映画やショーが見たくて
  「わしゃ成年じゃ」みたいな顔して新劇ゴールドに行った思い出があります。
  傑作なのは、そこで当時のクラス担任の先生とバッタリ出会ったり
  「あっ!先生・・何しとんの?」「おー、××か。おまえこそ。今月、補導の係りなもんで」
  「嘘つけっ!スケベーが・・・正直に言え!わしも好きやと。補導やったら、さっさとワシをしょっ引かんかい。」
  しかし、あの頃の先生は怒らんと、苦笑いしとったなぁ。
  あの、これ。今だから、笑えるのであります。









さて会場へ到着。LIVEの真っ最中。出演は「ナカノサヤカ」さん。
遠くからでも聞こえる、透き通った声。しかし、風の冷たい日だったが、通りには立ち止まって
静かに歌に耳を傾ける人たちがいました。





LIVEが終わったのが 17:00頃。普段だったら、そのままJR神戸駅へ直行して帰宅なのですが
この日は余りにも寒かったので、新開地から地下のメトロを歩いてJR神戸駅に向かうことに。


メトロの地下街で何軒か並ぶ古本屋さんで立ち読みを。
ふと目に止まったのは「角川文庫 灰谷健次郎 太陽の子(ティダのファ)」。
迷わず、買いました。(お値段は \100也)。
20代だった頃に「太陽の子(ティダのファ)」は映画として上映されて(確か主演は長田小学校の女の子だったと記憶していますが)
観に行ったことがありました。その後、理論社から出版されていた本を買ったのですが
神戸の震災で家(実家)が倒壊した時に、その本を失いました。








いわゆる生粋の文学ファンであればともかく、私はこの小説の舞台「新開地や西出町・・その他の神戸」と
神戸の中の沖縄の生活みたいな描写が理屈抜きに好きで・・・
ほんと、雰囲気で読んでいました。
久しぶりに帰りの電車の中で座席に座ってゆっくりと・・・読んでみました。


西出町あたりでしょうか。「太陽の子 沖縄亭」というお店の中での一幕に出てくる
民謡「猫ゆんた」。


あー、人並みにお酒が飲めたらいいだろうな・・・


「與那国のマヤ小」

與那国のマヤ小
   ウヤンチュだまするマヤ小
ハリ、二才だまするやから
        崎浜ョーの主前

「ハーリヨーノョ主の前
     シタリョーノヨ主の前
          シタリヨンゾョウノ主の前


西りの家の犬小と前の家のマヤ小と
ハリ、きざんばしあてばまふてば
             わふてば

「ハーリヨーノョ主の前
   シタリョーノヨ主の前
          シタリヨンゾョウノ主の前

大目と太陽と登るみや一つ
ハレ、はざまの主とばぬと仲や一つ

「ハーリヨーノョ主の前
   シタリョーノヨ主の前
          シタリヨンゾョウノ主の前

みやらびやのぞなが花染手拭
           ばうとし
ハレ、うりとるんでなじきみや
            らび見舞す

「ハーリヨーノョ主の前
   シタリョーノヨ主の前
          シタリヨンゾョウノ主の前

観る花に袖よ止めらりて
ハリ、月のぬちやがてど戻て行つる

「ハーリヨーノョ主の前
   シタリョーノヨ主の前
          シタリヨンゾョウノ主の前


20:00頃、帰宅。
ゆっくりと夕食をとった後、「・・・んっ?新開地と言えば・・・やはりこの人だろう?」

オーディオ装置の前に座って、CDプレーヤーに CDを入れる。
言うまでもない。「新開地と言えば・・・やはりこの人」
知っている人は、知っている。知らない人も・・・知ってね!では、この日のラストは・・・