IT業界向けセミナーが主に東京・大阪で毎日のように開催されています。
そしてその案内メールが毎日送信されてきます。
これはメルマガの読み手側のスタンスによって左右されると思いますが
確かに目を引く内容のセミナーがあります。
正しくは全て、価値の高いセミナーだと思います。


まず、これ。最初から目を惹かれました。

「自社(ベンダー)の製品やサービスをただそのまま持ってくるケースが
 少なくない。そういうベンダーの提案書は『あれもあります、これもあります。
 これで何でも可能です』と、見かけは確かに立派。だが、私たちがどんなこと
 を考え、何をしたがっているのかを、全く踏まえていない」。

そして、

1、ユーザー企業の抱える課題構造を明らかにする。
  ユーザー企業の課題をどう理解したのか、なぜユーザー企業が今の時期にこの
  案件に取り組む必要があるのかなどを、独創的な視点で分析する。

2、ユーザー企業に「課題を解決するためにこのプロジェクト
  には早急に取り組まなければならない」ということを再認識させる。ここでは
  課題を構造的に捉えるためのロジカルシンキングの技術が求められる。

3、実現させるための方策を示す。具体的には、
  利用する製品やシステム構成、開発するアプリケーションの詳細を明記し、
  プロジェクトの工数、コスト、体制などの概要を示す。

なるほど。


プログラミングに比べて、企画・提案とかは教科書があってないような要素の多い職種ではないでしょうか?
(誤解しないでね。私も出来が悪いながらもプログラマー。プログラミングは奥深いですよね!)
システム設計なんかもそう。手法をある程度踏まえた上で、ストーリー展開しないと成立しません。


このような「教科書があってないような職種」の場合、それを確かな技術に昇華していくためには
どれだけ場数を踏んだか。どれだけ手法を駆使して「現実の修羅場」を潜ってきたか。
どれだけ「目標到達」できたか。そう、実績の積み重ね。


手法を知るための「セミナー」などの受講。機会があるならば受けるべき。
でも大切なのは、「学習」に終わってしまってはいけない。
手法と呼ばれる「道具」は使うもの。効果的な使い方は「実案件」にぶち当たって
体で覚えていくもの。


あー、何て言えば良いのでしょう。
最終的には、その人の才覚と努力に負う所が多いのではないでしょうか?
才覚は何処にあるかわかりません。誰もあなたの才覚を掘り起こしてはくれません。


やはり「自ら、自分を磨くしかない。必要な場所には出向いて行く。必要な人には会いに行く。」
そうしないと、いくら手法を学ぶ機会をもったところで「学習倒れ」になってしまう。


やんちゃそうな「マサ★ヒーロー」が、これまたロックに乗せて歌った「笑おうよ」で
彼はステージから観客に呼び掛けていました。「心を磨けば、本気の自分の居場所がわかるのさ」
彼が何を表現したかったか理解いただけますでしょうか。


彼は、ロックンローラーであり
百年以上続いた会社「株式会社 神港工務店」の第4代目社長なんです。経営学が専門の人。


手法を学んだら、それは道具として使う。使い方には「ある種、自分なりの発明」が必要。
そうやって腕は磨いていくもの。
マサ★ヒーローは生前「自分なりの発明」という言葉をよく使っていましたよ。オフ.ステージで。


偉そうなこと言って、すみませんでした。でも、どう思います?みなさん。