「田舎列車」が終えたところで「暖まった雰囲気」そのままに
「ありがとうトレイン」が演奏された。
疾走するロックンロールとは違和感が感じられる位
暖かい歌詞だ。

奴の心の中には「ありがとう」って言葉が確かに存在していたんだ。
と言うのも、Live-bar 神港工務店。
まだ奴の癌が発見される前の事だったが。
あの男、よく喧嘩していた記憶がある。
意見の合わない客だと本当に店の中で一触即発状態になっていた。
当時悪やってたゴローちゃん(ヒーローズの牧野さんや堤兄弟の高校の後輩にあたる)とか。
通りを走る暴走族相手に派手な立ち回りをやったこともあったっけ。
昼間にボクシング.ジムに通っていた時期があった。
現に私も何度かは「怒鳴られた」事がある。
客に向かって怒鳴る。まさに「世界一変わったLive-bar」である。
これは決して悪口ではない。
しかし、ええ歳してこのおっさん。アホかいなと思ったことは
何回かある。それくらい尖っていたし、よく喧嘩やってた。
でも筋の通らない気違い犬ではなかった。
彼はそれは正しい。それは間違っている。それを身体で返答したに過ぎない。
人に対する愛情.感謝は人一倍持ち合わせていたのかもしれない。

「ありがとうトレイン」の演奏が終わり
「set me free」が始まった。いままで予期しなかった
サプライズと共に。