私は昭和30年生まれ。神戸の下町育ち。
そんな訳で、現在58歳と半年をちょっと過ぎたところ。

思えば、今は何だって買って食べられる。
スーパー・コンビに・街角のファスト.フードのお店等々。

食生活が私が子供だった頃に比べて、明らかに大きく変化している。

育ち盛りの時期の食事は、ご飯.焼き魚.菜っ葉の煮物がパターンだったし
まぁ、あまり裕福ではなかったので
おやつはパンの耳を油で炒めて砂糖をまぶしたラスクとかを
何十円で袋一杯買って、それを食べてはちょっとした幸福感を感じていた。
夏はツギハギをあてた半ズボンと白の袖なしシャツ(これ今はタンク.トップって?)姿で。
日が暮れるまで外にいた。
おおよそ、勉強.学習とは縁が無い感じ。

思えばまさに昭和時代。おもちゃだって、自分で作っていた。
近所で大工さんが家を修理している現場で材木のくずを貰ってきて
母親に端切れの布をもらう。ナイフで削って、
自分でヨットをつくった。小学生の頃の話。
遊びは自分で作る。
物質的に満ち溢れた状態では無かったが、夢見る自由に溢れていた。

力道山と大鵬を最強の男として憧れた。
グローブを持ってなかったので、あまり野球の思い出は無い。
毎週日曜日の10ch、ザ.ピーナッツ「シャボン玉ホリデー」を見ては
クレージー.キャッツを見ては腹抱えて笑っていた。

現在、私自身の生活は当時のガキだった頃からは想像できない。
裕福になったという意味ではない。
これといってパッとしないが、パソコン環境には不自由しない。

20歳くらいから職業としてコンピューター業界に入って
現在に至る。プログラマーを志した訳ではない。
ただ人からプログラマーを薦められただけだった。
当然、来る日も来る日も納期に追われてあたふた・・・
自分の楽しみの為にプログラムを書いた記憶が無い。

子供の頃の「夢見る自由に溢れていた」あの感じを取り戻して
60歳過ぎたら、自分の楽しみの為にプログラムを書いてみたい。

その為だったら、控えめで質素な食事がいただけて
それで健康を取り戻し、維持できるなら有難い事だと思う。
元来私は飲んだり食ったりには喜びは感じない。
おもちゃを触っているのが好きなのだ。
いい歳をしていて、ガキなのだ。
それでいいと思っている。