先ほどまで友人と会っていた。
その友人は福島原発を造った数社の内の1社に勤めている。
彼は原子力の専門家ではないが、応援ということで
現地で対応する技術者を横浜まで引き上げさせる手伝いとして
3月下旬に福島まで行ってきたそうだ。
既に地元で指揮をとる会社の関係者から海沿いを案内してもらい、
現地を見てきたようだ。
友人がガイガーカウンターを
「Javaどうやってつけるか知っているか?」と、私に聞く。
当然であるが私には分からない…。
友人の説明によると、4つのガイガーカウンターが必要で
東西南北に向け装着するそうだ。
風向きによって数値は変わるそうなのだ。
…
それとは別に、ショッキングな話しもそこで聞いた。
まだ3月の下旬ということもあり、その惨状は酷いものだったようだ。
現地の人から「海側は見ないほうがいい」と言われるので
何故か?と聞き返すと…。
「海側は遭難された方々のご遺体が浮かんでいるので見ない方がいい」
と言うのである。
見れば1週間は飯を喰うことはできないとも…。
既にTVや雑誌でもその惨状は見ることができるが、
そこにはある場面は一部に過ぎない。
海でカラスが山となっているところは、死体があると思っていいそうだ。
そのご遺体も頭部だけであったり、部分々のご遺体があるそうだ。
この世のものとは思えない惨状が現場にはあるそうだ。
匂いも腐乱臭であったり、ドブそのものの匂いだったり。
行く場所によって変わるという。
田んぼも黒い泥で埋まり、それを復活させるには、
ほんとうどうすればいいのか、想像がつかないという。
そんな現状のようだ。
彼が言うには、こうした事実を報道しないことがいいかどうか
分からないという。
自衛隊の方々もご遺体の収拾活動は、非常に大変であろう。
米軍と合同で海に浮かぶご遺体を収拾するのは、どれだけ辛い作業か。
自衛隊の隊員も任務後、上官にその日のことを全て話し、
精神的な傷が残らないように務めているとか。
実際、現場で起きている凄まじい光景は、戦争そのものなのだろう。
敵国が攻めてきたのではなく、自然が攻めてきた、そんな状況なのか。
我々が遭遇している今回の震災とは何か?
今一度、深く考えることが必要であると感じました。