最近、ベーシック・インカムという言葉をよく耳にしませんか?
ブラジルなどで一分の地域で導入され成功しているとか?
貧困問題の打開策としてヨーロッパや日本・韓国でも注目を集めている
など、このベーシック・インカムの議論が熱くなっていますな。
そもそも経済学者「ミルトン・フリードマン」が提唱した負の所得税
から始まっているようなのだが…。
このベーシック・インカムは全ての人を対象に無条件である一定の
金額を給付する仕組みで最低限、生きていくなかで必要な金額
を受け取ることができる仕組みと簡単にいえば言える…。
そもそもグローバル化という流れで考えれば先進国は新興国など
人件費が安くて豊富な労働市場へシフトするのは至極当然である。
であれば、先進国内の労働市場が悪化の一途を辿るのは
当たり前だのクラッカー…汗。
である。
今、お近くのハローワークに行ってみると判ると思うが
そこは失業者の山である。
新卒者の就職難も確かに深刻だが、36歳以上の再就職ほど
困難な状況である。
厚生労働省が実施する職業基金訓練などに人が殺到しているのは
雇用保険が切れた人や、そもそも雇用保険に加入していない
失業者が増加していることから、ある一定の条件を満たす人には
基金訓練を受講している間、10万円~12万円を受け取ることが
できる仕組みが一昨年から始まっている。
ただこれはベーシック・インカムとは異なり、再就職への取り組みを
真剣に考えている人、ある一定の条件を満たす人に限ってと条件が
付帯されていることと、あとは期間が短い。
多分、雇用状況は今後も厳しい状況が続くと思われるので
一層のことベーシック・インカムという…やっかいな提唱に耳を
傾けてみるのもありではないかと考え始めた。
多分、反対派が圧倒的に多いと思うし、私もまだ賛成とまで言えない。
ただ、考えることは前向きに考えてみようと思う。
人間ってある一定の安定がある中で勉強ができるのであって
能力を磨くこともできる。
明日の食事もおぼつかない状況下で勉強なんて無理か?
住む場所もなければ、どうなのよ。
ついでに日本の農業を考えてみても国際競争力をつけるには
どしてもコストカットは必須である。
茨城でも外国から非常に安い労働を研修という制度を利用し
受け入れなんとかコストを維持している農家もある。違法であるが…汗。
それでも最低労働賃金があるから安くともある一定の賃金コスト
は、発生している。
一層のこと時給100円でも、部屋と食事が提供され年2回の
祖国へ帰郷する交通費を支給する条件などを付帯してあげれば
手を上げる人も世界には多い。そうした人を受け入れるほうが
日本の農業コストを下げることができると思うのだが…。
ただ現状では、労働市場のデフレ?
のような反対意見が殺到するのでできない。
やっぱりこここでもベーシック・インカムの考え方が合うのかも。
日本人は最低保証があるから、こうした単純労働市場には参加せず
職業訓練や大学で勉強するなど、知的労働生産に向けた
準備をすべきではないかと考えるのだが
人は…怠けるだけと捉えるのか、そこが今一つ判りにくい。
既に日本でもGDPの内訳は、ハードなモノづくりからソフトなモノづくりへ
シフトしている最中でもあり、さらにそこを拡大させ知的財産権のような
ロイヤリティ、設計や企画などが大半を占める内訳になるべきである。
日本人が働くとはどういったことか?
工場で単純労働生産をすることが本当に必要なのか?
知的生産にシフトすべしであるが…。
知的生産とはどんな生産か?
もちろん高付加価値なモノの生産はありだけどね…。
そこの議論をもっとすべきかもね。