米国FRBが、QE2(Quantative Easing 2 = 量的金融緩和第2弾)を昨年11月に実施しましたね。
 
その量的という部分ですが、約6000億ドルほどで、1㌦=83円とすると50兆円規模のようです。それは日本においても、株式市場が昨年11月以降、株価は上昇し日経平均1万円代を回復するまでに影響を与えています。
2010年の始めに、このことを予測され円高が止まらないと予測された経済学者の方々が多かったのは事実ですね、私もドルがこれだけ多く供給されることで円高が急激に進むと思っていました。がしかし、1㌦=83円前後で現在は推移しているようです。

さて今回の米国FRBがQE2の実施に踏み切った狙いはどこにあるのでしょうか?
 
FRBは通常お金を印刷した分、国債を購入することで帳簿上のバランスをとりますが、今回は国債だけでなく「金」もその対象としているようなのです。
そもそも通貨のバックボーンに金が使われていましたね。金本位制度って言うのでしたっけ…汗。昔に戻るような政策なのでしょうか?
 
実はこれ、お金をジャブジャブと市場に供給し、意図的にインフレを起こさせる狙いもあるようなのです。まさしくデフレスパイラルからの強行的な脱却でしょうか?
豪腕米国ですからね、日本のようにあうでもこうでも無いと行動を示さないことはありませんからね。日本が20年間苦しんでいるデフレにたいして米国も相当研究しているでしょうから。この政策が辿りつく行き先は…どんな世界となるのでしょうか。
 
でもこの仕組み、ちゃんと理解できるのか少し首を傾げますね。通常、株式と債権は逆相関関係にありますよね。株価が上昇すると債権は下がる。株が下がれば債権が上昇するとい具合に、で、米国の株は上昇していますね。一方、債権の金利は下げ止まり?しているようなのです。米国がお金をあれだけジャブジャブ供給しているわけですから逆じゃないの…って思うのですが、債権が上昇するってことは債権の金利が上昇するということですから、世界中に向かっていたドルが米国国内の債権市場に戻ってくる、いわゆるドル買いがオペレーションされれば今後、円安に向かうと見ることができますね。
 
でもどうなんでしょうか?どうも納得できない経済学なんですよね…汗。

米国のサブプライムローンで苦しんでいる方々は多いと思いますが、住宅の価格が高騰することで同じローンを支払っていても物価が上昇することで希望が持てるのでしょうかね。すくなくとも金融機関は住宅の担保価値を再評価するでしょうから貸し剥がしのような行為はなくなるでしょう。やはり物価上昇を意図的にさせることができればそれなりに効果が期待できるのかも…。
 
昨年から金は上昇していますね。それに吊られ銀など他の鉱物資源も上昇しています。さらにこうした資源の価格上昇は部品材料などの価格上昇へとつながり、最終的には小売価格の上昇へと結びつくはずなのですが、どうやら一番の問題は、小売価格はそのままで卸価格だけが上昇しているようなのです。ここに企業が抱える問題があるようなのです。日本の場合これに円高が加わるわけですから、とてもとても雇用に結びつくような状況ではないというのが企業側の考えなのでしょう。結果的に、労働力が安いアジア諸国へ生産拠点をシフトしていますから国内の失業率は悪化のままなわけです。
 
で、日本の政策はこうするしかない。

1.日本の若者は賃金が安くとも海外で働くか、賃金が安い農業
  を中心とした生産労働力として残るか…。
 
2.大学や大学院で優秀な若者は起業する。
 
3.失業した40代以降のサラリーマンは相当勉強して
  金融で財産を蓄え、自前で年金を構築する。
 
1に対しては、海外にある日本企業で働き、現地の労働者を管理すること。そのためにまずは現地で暮らし一緒に働いて周りから信頼を勝ち取らなければなりませんね。現地語も修得できれば修得しちゃいましょう。
それと農業で国内に残るならば、賃金は安いことを覚悟するしかない。しかし、数年経験を積めば独立できるビジョンが絶対必要ですね。よってそこには生産管理などでノウハウのある団塊世代と共に働くことが望ましいように思えます。
 
2は、現在でも新しい技術、最先端科学がもたらす可能性を秘めたベンチャーが盛んです。これは日本の要であもありますから、ここには投資ビジネスとして、40代以降の小金持ちがベンチャーに投資し将来共に利益を分配できるようにすべきでしょうかね。既に株式市場で投資を行なわれている方々も多いと聞きます。
 
3は、40代以降の人の再就職は非常に厳しいと思います。なんらかの小銭程度の稼ぎ先ははあると思いますが、一家を養っていくほどの賃金は見込めませんね。よって、ここは金で金を儲ける方法しかないと思います。かつての欧米がそうであるように、先進国で労働力というのは限られる傾向にあるので、日本は独自の投資家育成なんてのも面白いかも。すでに渡辺さんでしたっけ?日本の主婦層は独自の投資手法で世界を驚かしているとか…汗。
 
デフェンス面で言えば、子育てしやすい環境、保育所の設備拡充…子供手当てなんぞ止めて雇用を拡充する意味でも保育所の建設や時間延長も大事であると思います。
 
団塊世代には日本の農業を変えてもらう。国内の工業生産効率化を推し
進めたそのノウハウを農業にも活かして頂きたい。
 
で、先ほどの海外に安い労働力を求める企業はどんどん海外に移ればよいのですよ。そんな誰にでもできるような生産工場はもうすでに日本国内で生産することの意味は薄れていると言ってよいと思います。で、それよりも、高度最先端技術の生産はキメ細かな規律ある生産体制を敷ける日本で生産することの意義を解き、高度技術生産拠点には税法上の優遇があり、さらに海外から容易に建設できるような設備場所と金融バックアップを取り、海外からの投資も促す手はどうだろう。
それからやっぱり2013年以降を考え、日本は核武装をすべきですね。米国は新モンロー主義というか国内問題にシフトしていますから、日本は自分達で国を守る概念を定着させないといけません。
中国の新しい指導者は、2013年からで「習 近平」氏が決まっています。彼は江沢民と同じ太子党の出身ですね。その江沢民は、いずれ日本は無くなる国とまで言った人物です。習氏もは江沢民と同様、反日教育を上手く利用し日本政府へのきつめの政策を押し付けてくることでしょう。
菅政権にはできるだけ早い時期に退陣して頂きたい。そうでないと、この国潰れますよ。