しかし円高は止まらないね。
今年の初めに、船井総研の社長とお話をする機会があったので少しここで
紹介しておきます。
2010年1月15日頃の話です。
年の初めに言うのもなんですが円がより一層高くなることでしょう。
1$=60円台に入るなんて予測している人もいるくらいですからね。
特に今年の後半、11月の第2週くらいが大きな山場となりそうです。
円を持っていることをお奨めします。
さて、このところの経済状況を見ていると欧米は今や力なしってところ
で円買いが進んでいますね。この状況はしばらくつづくのでしょうね。
株を少しやっていますがこの円相場のお陰でだいぶ下落しています。
企業の決算状況は好調であるのに、この下落…。
まぁ将来の不安からのことでしょうが、なんとも実態とかけ離れすぎ
であるような気がしますね。
先日、レコード産業界の方々とも話をする機会がありまして、もはや空
前のともし火といったところでしょうか。きっと渋谷のHMVが閉店したこ
とはCDが売れないことのエビデンスなんでしょうな。
レコード会社のビジネスモデルは昭和の時代であってCD化しているか
らデジタルと考えるのは問題だらけなんですよね。
今、産業界で生き残っていけるのは3つのキーワードに集約されると思
います。
「グローバル化」
「デジタル化」
「ロングテール」
この3つのキーワードを上手く取り入れビジネスモデルを構築されている
企業や産業は生き残っていけると思いますね。
残念ながらレコード業界はこの3つのキーワードを大切に扱ってこなかった
のでしょう。今、レコード会社の収益部門は昔のアルバム、いわゆるカタロ
グと言われる音楽資産で食べていけているのです。
デジタル化とは、時間と空間を圧縮することで生れるビジネスモデルこそが
コンセプトではないかと思います。
CDという媒体はいらないと突きつけたのが、iTunesであって、この登場で
米国では2008年音楽産業の50%以上がダウンロードによって購入され
ていることが証明されたのです。
日本ではまだまだなんですが、それでも着歌?携帯電話などでDL販売は
そこそこ検討しているようですね。
しかし、アーティストにとってはチャンス到来でしょう。
レコード業界やプロダクションに所属しなくとも、自分のもしくはバンドの
Webサイトを持ち代理店を通してitunesで、ダウンロード販売が世界を相
手にできるわけで、しかもプロモーションに「youtube」を使うことは今や常
識ですからね。
これはレコード業界の話ですが、そのまま出版社系の話しと同じでありま
すね。以前にも紹介したアマゾンのキンドルが近々日本でも販売される
予定ですからね、レコード産業界と同じことが出版界にも起きることでしょ
う。
要するにレコード会社も出版社も小さな企業化?へと進むのではと思い
ます。
多分、2012年頃までに21世紀のビジネスモデルが定着していき、これ
までの経済風景が変わると見ています。