リン鉱石から見える日本と中国の駆け引き…。



リン鉱石ってご存知かと思いますが、「窒素・リン・カリ」と植物成長

に必要な成分(元素)ですよね。その他にも13種ほどの元素が畑には

必要なんですと。そもそも植物は畑の成分を吸い取って成長するわけで

すから、植物は畑から成分を奪うともいえる訳です。だから畑に成分を

注入する必要がありますね。

これを簡単にというと語弊があるかもしれませんが、化学肥料などを使

い畑の成分を維持していると言えます。まぁ肥やしって奴でもいいのだ

ろうけど、これはこれで問題もあるみたい…富栄養化による環境汚染?

で、問題はこのリンとカリウムが国際的に枯渇しているらしいのです。

しかもこうしたリン鉱石などは世界に偏在しているらしく、主な産出国

は自国の農業に回すため輸出に規制をかけているようなのです。

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上図を見ていただけるとお分かりのように、米国・中国・ロシア・モロッコ

で世界産出量の約7割を占めていますね。

このうち米国は自国に利用することを限定として輸出の禁止処置を取って

います。で、中国も輸出関税を100%かけるなど鉱石の高騰を引き起こ

しています。



仮に産出国が輸出を全面禁止ということになると、鉱石の無い日本は代替

方法を考案しなければなりません。現在、あらゆる方法で検討されている

ようですが、なかなか難しいようです。


で、中国の四川省にこのリン鉱石が沢山あるようなのです。でこの前の四

川大地震。かなりダメージを負いましたが、日本は積極的に支援していま

したね。中国の方も喜んでいましたが、日本側としてはなんとか中国にリ

ン鉱石を日本に売っていただかなくてはなりません。その他にもこうした

政治的貿易問題が潜んでいるようなのです。


で、東シナ海ガス田開発で中国が強引にも天然ガスだか掘削を始めても日

本政府は大々的にはクレームを入れてないというか?批判はしているけど

なんだか?腰が引けているというか?よくわからんのです。


問題はリン鉱石が日本に入ってこなくなった場合は、日本の農業は壊滅的

なダメージを被るようなのです。


こうした問題を解決し、明日の日本経済を根底から支える日本農業の再構築

が必要であると思いますが、いかがでしょうか56さん。(笑)