最近、なぜだか医療は関係ないだろうなと思っていたけれど
医療に関する情報化の話も聞えてくる。
同時期に農業に関する情報化の話も聞えてくる。一見、関係
があまり無いように思えるが、情報化という部分では似てい
る。
もうずいぶん前ですけど、国内の食肉牛も狂牛病が発見され、
危険ブイの除去やら、発生した農場の牛飼育管理方法などが
問題視されましたね。その頃から日本は牛肉のトレーサビリ
ティを全面的に展開しました。
トレーサビリティってご存知でしょうかね?
最近、よくこの「アビリティ(可能性)」ちゃんとよく出くわすん
ですけど…汗。
「追跡とか遡及」ができることを指していますが、食肉用の牛が生
まれると、どこの牛舎でお父さん牛とお母さん牛の血筋が記録され
ます。BSEなどの検査やら、そりゃしっかりと全頭検査が行われ
ます。
こうした情報があきらかになることで、国産牛の安全性が確保され
信頼も集まり、一時の国内BSE問題も落着いてきました。まだ、
米国は問題が多いですけど、また、お隣韓国ではデモにまで発展し
大変ですけどね。
とにかく日本は牛に関しては全頭検査を実施しているのです。これ
はすごい大変ですが、そこにITの技術が使われています。
先日、野菜や穀物にもトレーサビリティが必要なんじゃないなんて
話もありましたが、コスト面から非常に難しいという話も聞きまし
た。特に外国からの輸入食材との兼ね合いで厳しいものがあるよう
です。
一方ですね、このトレーサビリティは医療にもっとも利用が必要で
あると思っているのですが、現状は電子カルテ化が精一杯ってとこ
ろでしょうか??
人は生まれたときからお医者さんにかかり、どのような投薬やら
治療を受けたとか、その記録が残ることが大切であると思うのです。
こうすることで、その人の治療対策やら治癒力など傾向を掴むこと
ができると思うのです。
まして投薬に関しては、まったく別もんとしてデータは扱われてい
ましたからね。
さらに医療費が非常にかかる年齢、つまり高齢者になればなるほど、
この薬漬けの医療から開放し、適切な投薬が可能となり無駄を省く
ことができると思うのです。
しかしですね、医療現場は大変でITに莫大な資金投下できるほど
余裕はなくなっているようなのです。
で、ITは莫大なお金がかかる方法を捨て、googleじゃないけど、
非常に無料に近い形でサービスを提供し、違う方法で利益を確保す
るビジネスモデルは考えられないだろうかと思うのです。
厚生省の指導の下では、年々膨らむ膨大な医療費を抑制することは
厳しいし、医者となる人材は減り、看護する人材も減り介護する人
材も減り、誰も患者や介護を必要とする高齢者を見ない社会になる
んじゃないかと心配になります。
国内は人材がいないから海外から調達しようなんて考えても簡単に
はいかないとおもうけどね。
トレーサビリティ…お金のトレーサビリティも必要か???