腕にいいドラマーは余計な力が入っていない。
すなわちリラックスした状態でプレイをしている。
なのでリズムに、バネがあり、うねりを感じる。
人間が何かを作り出すときの共通しているポイント
は、力を抜くことである。力んだプレイは必ず飽きる。
練習を繰り返し繰り返し続ける意味は、いかに力が抜
けるのか?そこの領域に到達するまで、繰り返し練習
するのである。
この話は、スポーツでもビジネスでもなんにでも共通し
ていると思う。
例えば夫婦関係でも、力が入っていない夫婦は、傍から
見ると微笑ましくもあり、接しやすいのである。
私なんぞ、ついつい、この領域に到達できない未熟もの
だから、まだまだ、力の抜き方を知る必要がある。
人間が先天的にもっている力、それが、あるがままの自
分なのであるが、いつの間にか後天的に、力が入り、自
分の力が見えない、自分の力を知らない、そんな人間に
なっていくのだろうね。いつか傍と気づき、恥ずかしい
思いをするのである。
ドラマーは決してメインに曲を奏でることは無い。
ドラマーは決して旋律の邪魔をしてはいけない。
ドラマーは決して途中で流れを止めてはいけない。
ドラマーは決してリズム楽器と思ってはいけない。
リズムを刻むことは、メロディーを心で歌うことと
同じ意味だから。
それが腕のいいドラマーの条件であると思うのです。
そんなドラマーになりたくて、でもなれなくて、45
歳を越えようとしています。