小保方さん事件で、ちょうど捏造が大騒ぎになる直前にある通信教育の生徒さんと、先週こちらで出した課題についての解答をめぐって長文のやりとりがあったのでちょっと言及したいと思います。
私は卒業した大学の斎藤 要(かなめ)先生のゼミナールに所属し論文の書き方、ディベート(討論)と客観的・論理的な推論の展開の仕方を今考えると本当に適切に教わったと思います。
(1)3,4年時のゼミナールの子(師)、 斎藤 要教授(商品学 別名 仏のカナメ) 弟子=横田
同級生 18人ほど。
弟子、子に聞く 「先生! 良き論文とは?」
子の曰く 、
「数行のみで「お~~~っ!これは!という論文もあれば、何十行、何百行書かれていてもこれは論点もぼやけていて論証も甘く読むのが億劫な論文あり!」
続けて子日く。
「参照文献の引用は必ず引用箇所に本の題名、著書 該当ページを知るすべし。 本文には(13)などの番号の身で、論文の巻末にまとめて記述しても良し。」
(2)生物の生徒5人のゼミナール 子(師) 山田 家正教授(教養 生物 後に学長になり女子の大量入学、MBA創設など多大な大学改革をした、今も要先生と、英語の永原先生とともに私の胸に深い畏敬の念を想起させる学恩多き大教育者)
弟子(私の友人)聞く
「論文にては、筆頭著者ではなく連名にある2番目の著者が本当の著者というは学会の常識と聞けり?
しの真偽のほどはいかほどか?」
子の曰く「それほとんど本当なり、助手や講師の研究成果を教授が取り上げ自分の名で発表するのが
日本の大学の恒なり。我これに仲間と反抗したり、しかし、ポストを餌に友人見な去り、とうとう自分一人が残り、文系大学の教養課程に飛ばされたり。教授も若き日に同じ目に会って来たため最後まで聞き入れず。私が取り上げねば私が取り上げられた論文の損は私のみがこうむるのか?と。」
私曰く「利根川 進先生、それが嫌でスイスに行けり。」
★私は大学卒業後、社会科の免許を取るため佛教大学の通信教育を受けました。
関西の京大、阪大、神戸大が人材を近畿全域に供給するその学問レベル関東に比較しての高さに
驚嘆しました。
ノーベル受賞者のほとんどの出身地は関西です。
その中の哲学概論Ⅰで
「哲学とはフィロソフィアと言い、知恵を愛するという意味です。 知恵とは真実、正解という意味で絶対に間違いのない証拠のある疑問点への答を言います。
これはソクラテスの「無知の知」からはじまります。 『自分は突き詰めてみれば絶対に間違いのない証拠のある真実を知何もらないと自覚している一点でアテネ一賢いと宣託されたのだ。』
しかし、一人ですべての問題、課題に取り組むわけにはいかないのでそれを分割して科に分ける。
物、生物、宇宙、人体、病気。
ここで物理学、生物学という科学が誕生します。
この科学を提唱したのがソクラテスです。
大学は哲学の仕方、つまりは科学の仕方を専門に収める学校なので世界中の大学卒は哲学士、日本では学士、英語でPh.D.(「Doctor of Philosophy」)の称号が全員に今でも与えられる訳です。」
とこう書かれていたのです。
私はこれにいたく感激しました。
大学では「科学とは色々な現象から法則を見つけ出す事」と教わっていて、非常に納得できない疑問を感じていたからです。
★さて、生徒さんは私の
「オブジェクト指向とは何か?説明せよ。」
という解答にネットでの記事やWikipediaなどの文章を多数引用して解答してきて当のズバリ核心となる
解答を書いてこなかったので、これはまずいと以上のように答えたのです。
(続く)