
KSK(9687)
KSK(9687)は、以下の3つの事業をおこなっています。
1.ITソリューション事業
システム構築からオンサイトの運用保守までを提供しています。
2.システムコア事業
システムLSIを中心とする半導体設計業務、IoT機器などの組み込みソフトウェア開発業務、各種装置のハードウェア設計業務などを行っています。
3.ネットワークサービス事業
ネットワークシステムの設計、構築から運用保守までのワンストップソリューションを提供しています。
2025年3月期(11/4時点)の投資指標は、
予想PER:9.9倍
PBR実績:1.16倍
予想配当利回り:4.08%
予想1株配当金:120円
財務状況は以下のとおりです。
PER(株価が企業の利益に対して割安 or 割高を判断する目安)から少し割安感がありますが、
PBR(株価が企業の純資産(解散価値)に対して割安 or 割高を判断する目安。1倍より低いと割安、高いと割高)から割安感、割高感はありません。
配当利回りは4%以上です(この銘柄は株主優待はなく、高配当に照準を絞っています)。
自己資本比率は70%以上です。
有利子負債倍率(有利子負債=借金の返済負担の重さのことで、数値が低ければ負担が軽いことを意味しています)は表示がなく、無借金経営になります。
直近4年間の業績+今期の業績予想は以下のとおりです。

また、長いスパンの売上高、営業利益および経常利益の推移が下図です。

10月31日に発表した2Q決算は、以下のとおりです。
なお、会社予想の通期経常利益に対する進捗率は34.9%で、前期進捗の42.9%より悪かったです。
現在の株価は2939円です。

現在の株価での配当利回りは4.1%程度です。
財務は◎、売上高は順調に伸長しており、利益面もここ1、2年は少しずつ成長しています。
中計の目標値を利用して2027年3月期の配当利回りを計算すると、4.1%(現在の配当利回り)× 1.25倍(配当性向40% ⇒ 50%)× 1.26倍(売上高成長率)=6.45%になります。
上期の進捗はあまりよい状況ではありませんが、同社は期中での業績修正をあまりおこなってきておらず、おこなったとしてもそれほど大きな修正はありませんでした。
上述を前提とし、2Q決算短信記載の「処遇の改善(それに加えて50周年記念一時金)により減益」とのコメントから、下期で挽回しても前期と同程度の利益着地になるのではないかと想像しています。
利益剰余金が100億円を超過していますので、人材への積極投資だけではなく、小規模で成長性のある同業他社を取り込むことも視野に入れて成長を目指してほしいです。