
東海カーボン(5301)
東海カーボン(5301)は、タイヤの補強材としてのカーボンブラックを筆頭に、電気炉による製鋼に用いる電極、半導体用シリコンや太陽電池の製造過程で使用されるファインカーボンなどを製造している企業です。
2024年12月期(5/11時点)の投資指標は、
予想PER:13.8倍
PBR実績:0.60倍
予想配当利回り:3.09% ※ 株主優待が別途あります
予想1株配当金:30円
財務状況は以下のとおりです。
線を引ている箇所を主にチェックしますが、
PER(株価が企業の利益に対して割安 or 割高を判断する目安)から割安感、割高感はありませんが、
PBR(株価が企業の純資産(解散価値)に対して割安 or 割高を判断する目安。1倍より低いと割安、高いと割高)から割安感があります。
配当利回りは3%以上あり、株主優待もあります。
自己資本比率は50%以上です。
有利子負債倍率(有利子負債=借金の返済負担の重さのことで、数値が低ければ負担が軽いことを意味しています)は0.49で、利益剰余金は有利子負債よりやや大きいです。
過去4年の業績は以下のように推移しています。
コロナ禍で一過性の落ち込みがありましたが、2020年12月期を除いて2018年12月期以降は経常利益200億円以上を達成しています。
同社は株主優待を実施しており、下記のように株式を保有することでオリジナルのカタログギフトをいただけます。
カタログギフトはどんな内容なんでしょうね。
中期経営計画では、2026年12月期に下記の数値目標を設定しています。
目標を達成できれば、連結配当性向30%と仮定して、年間配当は1株あたり45~50円くらいになるでしょう。
現在の株価は1Q決算を受けて下落しており971円です。
同社は現在の株価での配当利回りは3%以上、株主優待利回りも3%以上で合計6%以上になります(100株を3年以上保有と仮定しています)。
今期は利益面で底を打って、来期は回復する見込みです。
財務面は少し弱いですが、株主還元はなかなかだと思います。
中期経営計画どおりに来年以降の回復を期待したいところです。