
東洋機械金属(6210)
東洋機械金属(6210)は、①射出成形機(プラスチックの材料である樹脂を溶かし、金型に流し込み、固めて形を作る機械)や②ダイカストマシン(金属や合金を高速で溶かして金型に流し込み、鋳造を行う装置)を柱とする企業です。
2024年3月期(4/6時点)の投資指標は、
予想PER:-倍
PBR実績:0.82倍
予想配当利回り:4.68% ※ 株主優待もあります
予想1株配当金:35円
財務状況は以下のとおりです。
線を引ている箇所を主にチェックしますが、PER(株価が企業の利益に対して割安 or 割高を判断する目安)は前期損益がマイナスであるため非表示、PBR(株価が企業の純資産(解散価値)に対して割安 or 割高を判断する目安。1倍より低いと割安、高いと割高)からはやや割安感があります。
配当利回りは4.5%以上です。あと、株主優待制度があります。
自己資本比率は60%以上あります。
有利子負債倍率(有利子負債=借金の返済負担の重さのことで、数値が低ければ負担が軽いことを意味しています)は0.12で、利益剰余金は有利子負債の5倍以上あります。
過去4年の業績は以下のように推移しており、2011年3月期以降安定していた売上、利益は、2021年3月期から少し不安定になっています。
同社は株主優待があり、500株以上保有の株主にはポイントが付与されて、寄付や優待商品との交換ができます。
現在の株価は748円です。
同社の現状は、売上高の減少と円安による材料費、エネルギー費の高騰で損益が悪化しています。
アメリカ経済指標の強さから利下げの時期は遅れ、幅は縮小され、日本の利上げは想定どおりと見込んでいますので、日米の金利差はなかなか縮まらず、円は円高方向に進みにくいと思っています。
そうなりますと、同社の業績改善はまだ先ではないかと...
前期の本決算では減配されることを想定して、その後、よいタイミングで同社の株を購入できるとよいかもしれません。