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いすゞ自動車(7202)


いすゞ自動車(7202)はトラックの大手で、中小型に強みを持ちます。タイで生産しているピックアップも事業の柱です。また、2021年には大型に強いUDトラックスを子会社化しています。

2024年3月期(3/9時点)の投資指標は、
予想PER:8.9倍
PBR実績:1.04倍
予想配当利回り:4.36%

予想1株配当金:86円

 

財務状況は以下のとおりです。

線を引ている箇所を主にチェックしますが、PER(株価が企業の利益に対して割安 or 割高を判断する目安)からは少し割安感がありますが、PBR(株価が企業の純資産(解散価値)に対して割安 or 割高を判断する目安。1倍より低いと割安、高いと割高)はほぼ1倍なので割安感はありません。

配当利回りは4%以上です。

自己資本比率は40%台です。

有利子負債倍率(有利子負債=借金の返済負担の重さのことで、数値が低ければ負担が軽いことを意味しています)はまずまずで、利益剰余金は有利子負債の2倍以上になります。

 

過去4年の業績は以下のように推移しており、コロナ禍で落ち込みましたが、ここのところ好調で2023年3月期は過去最高益で、2024年3月期はそれを超えてきそうです。

 
2月9日に2024年3月期3Qの決算を発表しており、進捗は非常に順調で、会社予想の通期の経常利益に対する進捗率は90.1%でした。
 

配当金については、配当性向40%に基づいて通期86円(中間:43円、期末:43円)になる見込みです。

 

2021年5月13日に開示していた中期経営計画では、中期目標を以下のように公表しています。売上高は2022年3月期、営業利益は2023年3月期で達成していますし、うっすら記載されている2026年3月期の売上高目標も2023年3月期に達成しています。

次期中計の発表は今年5月になりそうですね。

現在の株価は1971円で、目標株価コンセンサスの2245円とやや乖離しています。

3Q決算では、通期の見通しについて「販売台数は厳しい市況を受けて下方修正」とありましたが、下記の四半期ごとの数値を見る限り下方は限定的ではないかと推察しています。

円高の進行はほとんどないですし、価格対応、原価低減などが寄与して、5月の本決算ではよい着地になると期待をしています。