MS&AD（8725）
MS&AD（8725）は国内大手保険会社の一角です。
傘下には三井住友海上、あいおいニッセイ同和などを有する持株会社で、海外事業や金融サービス事業なども手掛けています。
最近、保険大手の政策保有株が話題ですが、同社は2030年3月期までに保有する政策保有株約2兆6000億円をすべて売却することを公表しています。
また、株式分割を発表しており、2024年4月1日に1株が3株に分割されます。
（例えば、100株保有している株主は300株保有になります。同時に株価は1/3になります。つまり、保有資産は変わらないということです）
2024年3月期（3/2時点）の投資指標は、
予想PER：14.2倍
PBR実績：1.03倍
予想配当利回り：3.20％
予想1株配当金：240円
財務状況は以下のとおりです。
線を引ている箇所を主にチェックしますが、PER（株価が企業の利益に対して割安 or 割高を判断する目安）、PBR（株価が企業の純資産（解散価値）に対して割安 or 割高を判断する目安。1倍より低いと割安、高いと割高）から割安感、割高感はそれほどありません。
配当利回りは3％以上です。
自己資本比率は10％強で、他の国内大手保険会社と同水準です。
有利子負債倍率（有利子負債＝借金の返済負担の重さのことで、数値が低ければ負担が軽いことを意味しています）は東京海上ほどよくありませんが、SOMPOと同程度です。
過去4年の業績は以下のように推移しており、2013年以降、経常利益は黒字をキープしており、2022年3月期は過去最高益でした。
配当金については、利益の50%を基本に配当及び自己株式取得によって株主還元を行う方針で、以下が実績と予定です。
2022年4月11日に開示していた中期経営計画では、経営目標を以下のように公表しています。
現在の株価は7507円で、直近の目標株価6313円を上回っています。
なによりも政策保有株の金額が凄まじいですね。
今後は、今期の着地、政策保有株の売却進捗とその活用をフォローしたいと思います。