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東ソー(4042)


東ソー(4042)は①化学品、ウレタンなどのクロル・アルカリ事業、②オレフィン、ポリマーなどの石油化学事業、③有機化成品、バイオサイエンスなどの機能商品事業、④水処理、プラント建設のエンジニアリング事業、⑤その他として商社、物流、などをおこなっている会社です。

2024年3月期(10/9時点)の投資指標は、
予想PER:9.31倍
予想EPS:197.9
PBR実績:0.79倍
予想配当利回り:4.34%

予想1株配当金:80

 

財務状況は以下のとおりです。

線を引ている箇所を主にチェックしますが、PER(株価が企業の利益に対して割安 or 割高を判断する目安)、PBR(株価が企業の純資産(解散価値)に対して割安 or 割高を判断する目安。1倍より低いと割安、高いと割高)は低く、配当利回りは高いです。自己資本比率は60%以上で、有利子負債倍率(有利子負債=借金の返済負担の重さのことで、数値が低ければ負担が軽いことを意味しています)は低いです。ここまではとても魅力的な投資先に感じます。

 

過去4年の業績は以下のように推移しており、コロナ禍でも最終益を伸ばしており、2023年3月期は過去最高益でした。ただ、2024年3月期の予想最終益は2023年3月期の半分程度を見込んでいるようです。

 

8月4日に2024年3月期1Qの決算を発表しており、経常利益の進捗率は23.4%と悪くない進捗でした。
 

配当については、利益還元を継続的かつ安定的に行うことを基本方針とする、とのことです。

 

昨年8月10日に開示していた中期経営計画では、2030年3月期にスペシャリティの営業利益を1000億円まで成長させる定量目標を掲げています。

 

現在の株価は1841.5円で、直近の目標株価2186円とやや乖離がありますが、1Q進捗や前期決算と今期決算予想の比較などから、妥当なラインかもしれません。

 

営業利益率が2023年3月期2Q以降、5%台で推移しているのは気がかりです。

ここが改善されれば、今期の予想を達成できるのではないかと思っています。

原因はなにでしょう?

今期1Qは定期修繕等により生産量減少→出荷量減少と在庫受払差(入庫と出庫に伴って生じる差で、利益と損失のどちらにも傾くようです)が悪化したことが主な原因のようです。

定期修繕はそれが終われば問題がないのでよいですが、在庫受払差はよくわかりません。

難しい・・・

(高いタイミングでたくさん入庫したの?あまり売れなくて出庫が少なかったの?在庫している期間に在庫価値が低下したの?それとも他のなにかでしょうか?)