ひさしぶりに、下北沢に行ってみたら、昔からあったアンティークトイショップの「オムライス」が閉店していた。調べてみると、今年の3月一杯で店を閉じたようだ。
同じ3月に、この業界では老舗である「懐かし屋」が下北沢から阿佐ヶ谷の方に店を移転したとの知らせが届いていた。これで、アンティークトイの専門店が下北沢からなくなってしまったことになる。
下北沢周辺には、「2丁目3番地」、「懐かし屋」、「オムライス」、「ヒーローズ」、代々木から移ってきた「アートストーム」、隣の駅池ノ上の「イメージバンク」など多くのアンティークトイ専門店があり、業界のまさに中心地であったが、あっけなく店がすべてなくなってしまった。私は、最盛期には、毎週下北沢詣でをしていたので、とても寂しい。
神田の古書店のように、同じ領域の店が集中しているのが便利でマニアが集まっていたのだが、これからは実際に品物を見て売買する機会が減っていくことになりそうである。ネットオークションでは、まだ多くのアンティークトイが出品されているが、私は実際に品物を手にして、買うか買わないかを決めないと、特に高額商品の場合、とても不安になってしまう。それでも、私の年代のように店頭にある品物をたくさん見てきた人達は、経験と勘であるていど価値を値踏みできると思うが、若いマニアの方達は品物を入手した後、抱いていたイメージと違ってしまい失望されることも多くなるかもしれない。結果として、収集している人が減ってしまうことが心配である。
専門店が少なくなり、マニアが減り、業界が縮小していく。。
残念だが、アンティークトイ業界もそのように進んでいくように見える。