昨年に続き手塚ファン大会に行ってきた。
最初にすばらしい経験をした。
会場で、アトムの声優をされていた清水マリさんの「鉄腕アトムと共に生きて」(さきたま出版会)が売られていたので、手に取り見ていたら、すぐ前に清水マリさんご本人がいらっしゃるではないか!
思わず手を出して握手していただいた。本当にうれしかった。一生の思い出となった。
今年のファン大会は、手塚作品に関わられた関係者のスペシャルトークがメインメニュー。
まず、
今年NHKでリニューアル版が放映された「ワンダー君の初夢宇宙旅行」の映像紹介とオリジナル、リニューアル版の両方で監督をされた杉山卓さん、製作に関わられた下崎闊さんのスペシャルトーク。
この作品は、1969年にNHKで放映されたが、その後NHKにも映像が保存されておらず幻の作品だった。音声なしのフィルムを下崎さんが保管されていたことがわかり、音入れをしてリニューアル放送された。
もうひとつは、
手塚先生を担当した編集者の方々のスペシャルトーク。
登壇されたのは、朝日ソノラマでアニメのソノシートを世に出された橋本一郎さん、少年画報社で少年キングの編集長をされた黒川拓二さん、秋田書店でブラックジャックを担当した岡本三司さんの三人。
漫画、アニメで手塚先生と一緒に創作に関わられた人たちだ。色々なところで語られているように、手塚先生のハードワークにつきあい、大変な経験をされたのだが、今となっては、それらの経験はとても印象深い思い出になっているようだ。その時担当した作品の大半は、今でも出版されたり、若いファンに支持されたりしているのだから、うらやましい。
今回のように、直接手塚先生と仕事をされていた人の話を聞くたびに、とにかく「手塚先生は、やっぱりすごい!」と思う。ひとつの作品を仕上げた後、その担当者は、一度お役目終了だが、手塚先生は次の作品にとりかかるので、切れ目なしのハードワークをされていた。さらに、アニメも製作しながら、映画やコンサートに行かれたり、取材や講演会もこなされていたのだから、本当にすごい。
会が終了して、なんともいい気持ちで帰宅した。
できれば来年も参加したい思う。