子供がニンテンドーDSにジュースをかけて壊してしまった。片側の液晶ディスプレイにうまく画像が出なくなったのだ。製造元であるニンテンドーのサービスセンターに現物を送ったら修理に6、7千円かかるという。そのくらい出すならネットで中古品が手に入るようなので、2年以上酷使され他の部分も怪しくなっているものを直すのが馬鹿らしくなった。
 
そこで、子供に「半年後の誕生日まで良い子にしているなら3DSを買ってやるけど、それまで我慢できる?」と聞いたら我慢するという。子供にとって3DSはそれくらい価値があるらしい。ただし、これまでずっとDS漬けだったので、何もないのも辛かろうということで、DSがない間の代替えとして押し入れの奥に入れてあった昔のゲーム機で遊ばせることにした。
 
私はファミリーゲーム世代ではないのだが、一応、初代ファミコンとプレステは持っていた。アトム、火の鳥、三つ目がとおる、など手塚作品のゲームがあるので体験しようと思ったのだ。結局あまりやらなかったが。。
何回かファミコンショップに通ううちに他のゲームもやってみた。特に熱中したゲームは、ファミコンでは「ファミコンジャンプ」、そして、プレステでは、「信長の野望」だった。
 
私の子供は、はじめは、ファミコンで昔の「スーパーマリオ」をやっていたがすぐに飽きてしまった。DSでもできるようなので、画質が悪い類似品に見えたのかもしれない。あの画面を見て懐かしい!と喜ぶのはオジサン達だけのようだ。
 
ところが、プレステで「信長の野望 将星録」をやり始めたら歴史上の人物や状況が再現され、戦いや戦略の複雑性がうけたのか、熱狂的にやり始めた。日本統一するまで何日もかかる気の長いゲームで子供向きではないよう思ったが、昔私が全然使っていなかった「間者」「同盟」「脅迫」などの機能も使い大人顔負けの戦略で敵の城を次々に落として行く。 また、一応買っておいたが、私は読まなかった全二巻の攻略本を熟読し、何十人もいる武将の名前、寿命、特徴などを暗記してしまった。これには驚いた。
 
さらに、ゲームに批判的だった妻も歴史の勉強になると言って急に寛大になり、中国の歴史を勉強するために三国志も買ったらと言いだす始末である。そして、実は私も久しぶりにこのゲームを遊んで結構はまっている。昔と違いそばに貼りついている子供に教わりながらゆっくりとゲームを楽しむのもなかなかいい。
 
ファミコンの時代と違いプレステになると、画質もそこそこだし、内容も基本的には今のものと似たようなものなので、それほど不満はない。また、ディスプレイにテレビを使うので家族みんなで鑑賞しながら楽しめるので、自己中にゲームに没頭する感じの今の小型ゲーム機よりいい感じである。小さいディスプレイをじっと眺めるより子供の眼にも良いと思う。もしかしたら、また昔風のゲーム機に流行が回帰していく可能性もあるかもしれないと、密かに期待している。
 
3DSを買ったら元に戻ってしまうのかな?ちょっと残念だな。。