今仙台の実家にいます。ようやく開通した新幹線で帰りました。
震災後めちゃくちゃになった家の中を片づけるのが今回の帰郷の目的です。
特に私の漫画本と亡き父の膨大な蔵書が散乱して手がつけられない状態だったんです。
これを整理するのは年老いた母にはとうてい無理なのですが、一見ゴミに見えそうな物も多く、第三者にも任せられない作業なので、ずっと部屋が荒れたままでした。
 
行きの新幹線は、いつもと違う雰囲気だったように感じました。ゴールデンウイークの割に観光客然とした人が例年より少なく、郷里に片づけのため帰る人が結構いたようです。気持ち、やや静かだったかな。
 
さて、やっと家に帰ると予想通り、私の漫画本が置いてある部屋は床上1M漫画本で埋まっていました。漫画本も大量になると液体のようなふるまいをするようです。たび重なる余震の影響で漫画本が流れて行き遠くまで本が移動していました。押入れにびっしりと詰めこまれていた昔の雑誌は、奥の方が液状化したようで、表は何でもないのですが、裏にあった本が複雑な流路を経由して押入れの外まで運ばれているのは不思議でした。
 
まず倒れた本棚を立て、転倒防止処置を済ませてから、ひとつひとつ拾い集め同じ作品ごとに並べ、揃ったところで本棚に戻していく。本が本棚に並んだら、余震で飛び出さないように本棚をビニール紐で縛り付け応急処置が終了。作業を夜通しつづけてようやく片づきました。
 
一度大部分を処分したのですが、それでもまだ数千冊あったと思います。本当にたくさん集めたものです。
案外多いのは漫画周辺の資料。週刊誌や新聞を切り取った資料がばらばらに散乱しているのです。
これらの紙片の整理は漫画本より大変でした。私のコレクション趣味は、膨大なモノの整理と表裏を成していたのだな、と改めて実感しました。
 
さあ、休む間もなく、親父の書斎へ。(続く)
 
昨夜この文章を書いたんですが、連日の重労働による疲労で朦朧とした状態だったので非常に誤字脱字が多かったですね。少し直しました。