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私が読んだ本:五十嵐浩一「ペリカンロード」全14巻(ヒットコミックス、少年画報社)
       五十嵐浩一「ペリカンロード供彖苅鬼(ヤングキングコミックス、少年画報社)
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ペリカンロード:
優等生の憲一があこがれの原付バイクを手に入れてから、いろいろな事件を経験しながらライダーとして人として成長していく物語。最強の族FHHとの抗争に巻き込まれるが、しだいにFHHのリーダー坂上との友情を育んでいく。しかし、坂上はアーミーとの抗争で憲一の目の前で壮絶な最期をとげる。。。その後は、残された人々の葛藤を描く。

ペリカンロード供
叔父がバイク事故で亡くなり、母にバイクを禁止されていた冬馬。内緒でバイクに乗り始めてから、今はなき幻の最強チームの存在を知る。手がかりは「f」とという文字。このfこそ、初代リーダー坂上が築き上げたFHHで、叔父雅美はその四代目のリーダーだった。FHHの宿敵ザウと冬馬の軋轢をきっかけに、雅美の甥である冬馬を守るため、かつてのFHHのメンバーが再び集結しザウと対決。ともに大半のメンバーを失う悲惨な抗争を繰り広げ事件は収束。「f」も静かに去っていく。

最初の作品が発表されたのは1983年、兇錬横娃娃嫁で約20年のインターバルがある。ペリカンロードは好きな作品だったので、最近マンガの新作はほとんど読んでいなかったのですが、ペリカンロード兇鮟馘垢埜つけた時思わず買ってしまいました。実際に読んで見ると、あの凶暴なFHHが見え隠れしていたり、最初の作品に登場したキャラが何人か出てくるので大変感慨深かった。

両作品とも、坂上、雅美それぞれの死が重要なモチーフとなっている。いずれも、仲間から離れた単独行動の果てに亡くなったため、残された仲間は、答えなき死の理由探しと償いのために、果てしなくさまようことになる。作品全体のトーンはやや暗め。特にペリカンロード兇蓮△なりバイオレンスなシーンが多い。連載された雑誌が、少年誌から青年誌になっためか?、あるいは、刺激的に描かないとアピールしない時代となったためであろうか?FHHが出てこないと、ただの族マンガに見えるかもしれない。

冬馬が危機に陥った時、かつてのFHHメンバーの過去にこだわり煮え切らない態度に業を煮やし、冬馬の仲間の清純が叫ぶ以下の言葉には、自分の言動に重なる部分もあっためドキッとした。
曰く
「昔にしか いいことなかったみてえなセリフはたくさんなんだよ!」
「かっこいいことも すげえことも あんたらの過去にしかねえなんてアリかよ!!」
「じゃあ オレたちには なにもねえってのか!?」


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今でも読める本:五十嵐浩一「ペリカンロード」全18巻(少年画報社文庫、少年画報社)
        五十嵐浩一「ペリカンロード供彖苅鬼(ヤングキングコミックス、少年画報社)
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